荷物を積み、街から街へ走り回るために生まれたトヨタ プロボックス。ところが、その徹底した実用性と飾らないスタイルが、趣味の道具としても妙に魅力的だ。2026年9月の商品改良で通信機能まで手に入れた“働く相棒”は、普段使いの愛車としても楽しめるのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
【画像ギャラリー】商用車なのに遊び心満載! 2026年型プロボックスは普段使いでも楽しいか?(22枚)画像ギャラリー仕事仕様を突き詰めたら遊びにも便利なクルマになった!
プロボックスの魅力は、まず潔いほど四角いボディだ。全長4245mm、全幅1690mmという5ナンバーサイズで、最小回転半径は4.9m。狭い住宅街や駐車場でも扱いやすく、毎日の買い物や送迎にも困らない。
それでいて後席を倒したときの荷室長は1810mm、最大幅は1420mm、荷室高は935mm。キャンプ用品、自転車、釣り道具、DIY資材などを気兼ねなく放り込める。低くフラットな床とスクエアな開口部も、重い荷物の積み降ろしに効く。ガソリン車なら最大400kg、ハイブリッド車でも350kgを積載可能だ。
車内も実にプロボックスらしい。A4サイズのノートパソコンや弁当を置けるインパネテーブル、ビジネスバッグが収まるセンターコンソールトレイ、書類を収納できるインパネトレイなどを用意。仕事用の装備だが、車内で休憩したり、旅先で食事したりするときにも便利である。
内外装を豪華に見せようとしていない点も、むしろ個性的だ。スチールホイールや樹脂パーツを生かした無骨な姿は、アウトドア系カスタムとの相性も抜群。使い込むほど道具としての味が出て、自然と「自分の相棒」という感覚が強くなる。
普段使いなら208万5600円のハイブリッドGXが面白い
2026年9月4日の商品改良では、全車に専用通信機のDCMを標準装備し、T-Connectへ対応した。事故や急病時にオペレーターへつながるヘルプネット、警告灯点灯時に対処方法を案内するeケア、スマートフォンでドアロックやハザードランプの状態を確認できるマイカーサーチなどが利用可能。無骨な商用バンが、しっかり「つながるクルマ」へ進化したのだ。
価格はガソリン車のGが196万5700円から。個人所有の本命として注目したいのは、208万5600円のハイブリッドGXだ。最安ガソリン車との価格差は11万9900円に収まり、WLTCモード燃費は24.2km/L。モーターによる滑らかな発進や静粛性も、街乗りではうれしい。
一方、ハイブリッド車に4WDはなく、後席の快適性や内装の華やかさも乗用ワゴンには及ばない。4ナンバー車なので、新車登録から初回は2年、その後は毎年車検となる点にも注意したい。
それでも、コンパクトで運転しやすく、荷物がたっぷり積め、車内の使い方を自分で工夫できる楽しさは格別。プロボックスは高級でもスポーティでもない。しかし、生活や趣味に合わせて遠慮なく使い倒せる。そんなクルマこそ、意外と愛車感が育つ一台なのだ。
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