駐車場で発生した車両火災は、周囲のクルマへ燃え広がれば被害が一気に拡大する。そんな初動対応に着目したのがTCLの「FIRE SHOKA DOME」だ。車両をドーム状に覆い、延焼を抑えるという新発想の火災対策アイテムである。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】車両火災をその場で封じ込める? 「FIRE SHOKA DOME」に注目(6枚)画像ギャラリー1台の火災を「その場で止める」発想
駐車場でクルマから火が出たとき、怖いのは燃えている1台だけではない。商業施設や病院、ホテル、マンションなどの地下駐車場や自走式立体駐車場では車両が密集しており、火災が周囲のクルマへ広がれば被害が連鎖する可能性がある。
しかも地下駐車場などでは、天井の低さや煙の滞留によって消防車両が火元近くまで進入しにくいケースもあるという。実際、国内では立体駐車場火災によって100台を超える車両が焼損した事例も紹介されている。
そこで株式会社TCLが提案するのが「FIRE SHOKA DOME(ファイヤーショーカドーム)」だ。
最大の特徴は、燃えている車両をドーム状に覆い、まず火元を周囲から隔離するという考え方。消火器を持って火元へ接近するだけではなく、「まず覆って延焼を抑える」という初動対応を組み合わせる。
素材には高シリカ96%素材とステンレス製フレームを採用。国際公認試験機関による1300℃の認証に加え、自社試験では1400℃の耐熱性を確認したとしている。
さらに興味深いのが、ドームに備えられた117カ所の放水口だ。消火栓や消防車のホースと接続し、ドーム内部へ多方向から放水できる。つまり、車両を覆うことで酸素を遮断する「窒息消火」と、放水による冷却を組み合わせる「W消火」を狙った構造である。
もちろん、これは一般のドライバーが自家用車に常備するようなアイテムというより、駐車場や施設側の火災対策を想定したものだ。特に地下駐車場、自走式立体駐車場、EV充電エリアなどを備える施設における初動対応を支援する製品として位置付けられている。
火元を覆って放水! 初動対応を支える使いやすさ
もうひとつのポイントは運用面。車両を覆えるサイズでありながらタイヤ付きのカートタイプとなっており、1人でも移動できる設計。覆う際も手押しやレバーなどの操作で対応でき、特別な力を必要としないとしている。
近年はEVをはじめ、リチウムイオン電池を搭載する車両や機器も普及している。ただし、今回の製品は「EVだから燃えやすい」という考え方ではなく、車種を問わず、いったん車両火災が起きた際に「いかに火元へ近づかず、周囲への延焼を抑えるか」という視点から生まれたものだ。
クルマ好きとしては、消火設備というと消火器やスプリンクラーを思い浮かべがちだが、火災発生後の「隔離」という考え方はなかなかユニーク。1台の車両火災を、駐車場全体の被害へ発展させないための新たな選択肢として注目したい。
「FIRE SHOKA DOME」は、2026年9月30日(水)から10月2日(金)まで東京ビッグサイトで開催される危機管理産業展(RISCON TOKYO)2026で初公開される予定。TCLの出展場所は南1ホール「1R-17」である。








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