千葉豪雨の影響で道路や家屋はもちろんだが、甚大な被害が出た。深刻なのは鉄道だ。寸断されたまま通勤通学客が公共交通から取り残される形で運休が続いている。その対応のために東京都が支援を名乗り出た。
文/写真:バスマガジン編集部(※写真はすべてイメージであり本文とは直接関係ありません)
【画像ギャラリー】千葉県の支援に乗り出す都営バスの姿がこちら!(5枚)画像ギャラリー鉄道代行バスの運行はおおごとだ!!
台風25号の影響は想像以上にすさまじく、JR内房線は運休したままだ。これは物理的に線路内に土砂が流入したためで、復旧までには3か月余りを要する見込みだ。鉄道事業者であるJR東日本では、通勤や通学需要や日常の生活路線としての需要もあることから鉄道代行バスの運行を検討したのだが、そう簡単にはいかない。
鉄道代行バスを運行するにはバス車両と運転士が必要だ。その気になればバス車両は全国からいくらでも集まるし、協力の申し出もあるだろう。問題は運転士だ。基本的にはバスと運転士はセットだが、被災地近隣のバス事業者では満足に両方を出すことはできない。
ましてや、遠隔地のバス事業者となると、自身の路線を減便しなくてはならないくらいに運転士が不足しているのに、さらに減便までして運転士を派遣する余裕は皆無なのが実情だ。
国交大臣が日本バス協会に要請
この惨状を受けて、国土交通大臣が日本バス協会に対して、代行バスの確保等について協力を要請したのが29日だ。災害時の特例として営業区域の都道府県外での営業運転を可能にする等の行政側のサポートもセットで同協会に要請した形で、対象は全国におよぶ。
現実としては、JR東日本は28日から鉄道代行バスの運行を開始したものの、姉ヶ崎~木更津間については台数が確保できないことから、運行の予定と調整をしているとしながらも、実現には至っていない。
前述の通り、日本全国のバス事業者でバス車両はともかく、運転士に余裕がある事業者などない。仮に一時的な補償金や協力金を得たと仮定しても、その間に自社便を減便してまで派遣するのは現実的ではない。
そして東京都が立ち上がる!!
国土交通大臣の日本バス協会に対する要請したその日に、東京都が都営バスの車両10台と必要な運転士を派遣すると表明した。東京都としても決して余裕があるわけではない運転士リソースだろうが、派遣は可能と判断したようだ。
東京都ではJR東日本や国とも協議したうえで、現在都営バスを運行している現役職員ではなく、運転経験のある交通局職員を中心にチームを組んで派遣することを検討しているようで、派遣の日程や派遣地等についての詳細は今後決定する模様だ。
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