大きな車体と、思わず腰を落ち着けたくなる2列目シートを備えた日産の新型「エルグランド」。ゆったりとした2列目は魅力ですが、日産が「乗る人すべてのための、先進的なプライベートラウンジ」とするように、やはり3列目に座る大人も気持ちよく過ごせてほしいところ。
そこで身長165cmと178cmの大人が、3列目のために前席を極端に前へ寄せるのではなく、1列目と2列目でも快適に座れる状態で、3列目にどれだけ余裕が残るかを確かめました。
文:吉川賢一/写真:NISSAN、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】前席を詰めずにこの広さ!! 大人もくつろげる日産新型「エルグランド」(25枚)画像ギャラリー前の席を自分に合わせてから、3列目へ
1列目2列目3列目それぞれが前後にスライドできる新型エルグランドのシート。筆者が計測したところ、スライド量は、1列目が約22cm、2列目は約48cm、3列目は約46cm。3列目も2列目とほぼ同じだけ動くとは、実際に測ってみて驚きました。
3列目の足元の広さは、3列目と2列目をどこに置くかで変わります。さらに2列目の位置は、その前にある1列目の使い方にも左右されます。そこで今回は、3列目を広くするために前の席を寄せず、座る人が1列目と2列目を自分にとって快適な位置に合わせてから、3列目へ移ることにしました。なお今回はオットマンは格納した状態で検証しています。
まず身長165cmの筆者が1列目に座り、快適な位置に調整します。シートのマウント側には位置を記録するシールを貼りました。黄色の3枚は左からスライド最後端、筆者が選んだ位置、スライド最前端です。
続いて2列目も自分に合わせ、その位置を動かさずに3列目へ。3列目はスライド最後端です。この状態で3列目に座ると、膝前にはこぶしを2個入れられる余裕がありました。足先を置く場所も確保でき、今回の停車状態での確認では、足元に窮屈さは感じませんでした。前の席を3列目のために動かさず、この姿勢を取れたことは、実際に使ううえで大きなポイントです。
178cmのスタッフも、同じ順番で試した
次は身長178cmのスタッフです。筆者と同じように、まず1列目、続いて2列目を自分にとって快適な位置に調整。そのまま3列目へ移ってもらいました。3列目のスライド位置は筆者が試したときと同じ最後端です。
筆者より13cm背が高く、前の席の位置も異なりますが、本人に聞くと、3列目でも窮屈さは感じないとのことでした。膝前はこぶしが2個弱入り、足先を置く場所もあります。
足元に余裕、装備も充実!! 3列目は大人の席だった
ただ、3列目はサイドガラスが小さく、フロントガラスも遠いため、少し暗く、多少の圧迫感を覚えます。筆者の愛車には装備していませんが、メーカーオプションの「ツインガラスルーフ」があると、頭上から光が入り、3列目の印象もかなり違うのではないかと感じました。3列目もよく使う人には、ぜひ検討したい装備です。価格は税込15万4000円。ガラスルーフは売却時の評価にもつながりやすい装備だけに、購入時には検討しておきたいところです。
3列目を最後端にしたまま背もたれを倒すと、身体を預けられてさらに楽になります。ただ、この姿勢では荷室の奥行きがかなり限られます。荷物を多く積みたいときは、1列目や2列目にも少しずつスペースを譲ってもらう必要がありそうです。
3列目にはセンターアームレストに加え、カップホルダーやUSB Type-Cポート、サイドガラスのロールサンシェードも備わります。左右席にはアシストグリップとコートハンガーもあり、飲み物を置いてスマートフォンを充電したり、日差しを遮ったりと、3列目で過ごす人への気配りが感じられました。
少し暗く感じるものの、前の席の人に我慢してもらわず、最後列でもくつろげる。「乗る人すべてのための、先進的なプライベートラウンジ」という日産の言葉は、3列目にも向けられていると感じました。
「足先がぶつかる!?」新型エルグランドの助手席と2列目、オットマンを同時に使ってみた
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