ノーマル車はわずか10mでスタック!? 国沢親方が内モンゴルのガチ砂漠でTEINの最新クロカンサスを試した! 

ノーマル車はわずか10mでスタック!? 国沢親方が内モンゴルのガチ砂漠でTEINの最新クロカンサスを試した! 

 悪路に強いクロカン4WDも、ただ車高を上げればどこでも走れるわけではない。むしろ足まわりの仕立て次第では、その実力を引き出しきれないことも!? では、本気の悪路を走るためのサスペンションには何が必要なのか? TEIN(テイン)が手掛けた最新サスを装着したランクルやジムニーなどを内モンゴルの砂漠へ持ち込み、限界ギリギリまで走らせて確かめた!

文/写真:国沢光宏

【画像ギャラリー】砂漠×ランクル&ジムニーの組み合わせがカッコ良すぎる! TEINを装着し本領を発揮するオフ車の激走ショット大公開!(9枚)画像ギャラリー

クロカン4WDの性能を引き出す最新サス

内モンゴルで開かれたTEINの新製品試乗会。地面を見るからに乾燥した砂漠地帯であることがわかる
内モンゴルで開かれたTEINの新製品試乗会。地面を見るからに乾燥した砂漠地帯であることがわかる

 このところ自然災害が続くこともあり、クロカン4WDを所有すべきか真剣に考えている。ランクルなどは渡河性能700mmをカタログに乗せており、イザと言うときに心強い。そんなことを考えているタイミングで、TEINの藤本さん(TEIN専務取締役)から「内モンゴルの砂漠で新製品の試乗会を行いますので乗りに来ませんか。現地にホテルが無いのでテント泊になりますが」。テント、上等です!

 新製品はクロカン用のサスペンションキットだという。信頼性の高さやセッティング幅が大きい副筒式ダンパーを基本とし、オイル量を増やすため別タンクを装備。試乗した輸出仕様車のスペックを聞くと車高は2インチ(約50mm)上がっているそうな。あまり使う人がいない車高調整機能を採用しない換わり、新製品は手の届く価格設定を目指しているとのこと。

 試乗会場になっている砂漠を見て愕然とする! 一般的な内モンゴルのゴビ(砂漠という意味)って砂漠というより土漠なのだけれど、文字通り完全なる砂。ランクル300で言えば最低地上高は225mmあるものの、それだけじゃお腹が砂に着いてしまう。実際、ノーマル車で砂漠に入っていく人を見かけたが、10mくらいでスタックしてます(笑)。やはり地上高が必要。

見渡す限りの広い砂漠を陸の巡洋艦ランクル300×TEINが果敢に進んで行く。その姿はまさに西域を旅するキャラバン隊のようだ
見渡す限りの広い砂漠を陸の巡洋艦ランクル300×TEINが果敢に進んで行く。その姿はまさに西域を旅するキャラバン隊のようだ

 試乗車は225mm+50mmの275mmに、大径のマッドテレーンタイヤを履いているため地上高で300mm近い。つまり水深300mmなら床下さえ浸からないということになる。もちろん地上高あれば洪水や砂漠だけでなく、ガレ場にだって強くなる。当然ながら車高も50mm以上高くなっているため、ランクル300が一段と大きく見える。やっぱクロカン買ったら車高アップですね!

 ただ車高上げると重心も高くなり、ハンドリング面で不利になっていく。当然ながらサスペンションのセットアップが重要。高速走行やワインディングロードでロール過大になったら気持ちよくない。このあたりはWRCドライバーだった藤本さんが率いるTEINの強みかもしれない。徹底的に走り込んでバネや減衰力を決めている。自信あるのだろう。「全開で砂漠を楽しんでください!」。

国沢親方が「初砂漠」をラリードライバー魂で激走!!

現役ラリードライバー国沢親方も楽しんだ砂漠の難しさ。TEINの実力もじっくりと試すことができた
現役ラリードライバー国沢親方も楽しんだ砂漠の難しさ。TEINの実力もじっくりと試すことができた

 とはいえ砂漠なんか走ったことない。とりあえず社員ドライバーの運転で砂漠へ! するとどうよ! 超手強い! 景色は皆さんイメージする砂漠そのもの。平坦な場所など皆無に近い。砂の丘が見渡す限り続く。下った場所で止まったら上れない。丘の向こう側は見えないため、斜めになっていることだって普通にある。「こりゃ難しい!」と思ってたら、スタックしちゃいました。

 自力では抜け出せず。するとすぐに「引っ張ろうか?」という業者がやってきた。1回2~3万円らしい。どうしようもないので頼むしか無い。いやいや儲かるビジネスです。藤本さんはさすがで、すいすい走ってる。スタックしたクルマはTEINの社員と業者に任せ、ベースに戻り試乗車に乗り込む。こうなったら現役ラリードライバーの意地だ。ノースタックで走ったろうじゃありませんか!

 まず足慣らしにジムニーノマドを選ぶ。すると深い砂漠を走るには完全なるパワー不足だと判明。あと3mというところで傾いたままスタック! 絶体絶命かと思ったが、意外にサスペンションストロークある上、転げ落ちる側のバネはしっかりしてる。一度降りて脱出戦略を練ってトライすると脱出に成功! これで少し経験値を得た。とにかくアクセル全開! メリハリ付けた操作が重要だ。

リフトアップし砂漠での使用にも耐えられるようチューニングされたランクル70
リフトアップし砂漠での使用にも耐えられるようチューニングされたランクル70

 続いてランクル70。ノーマルでもタフなので、悪路用のサスペンションを付けてやれば存分に走れてしまう。フラットな状況が全くない砂漠だとストローク感が重要。別タンク付けてオイル容量増やしたTEINの新製品は、ストロークしながら減衰力をしっかり出しているのだろう。車内カメラを見たら大暴れしてるのが解るような状況で、クルマを自由にコントロール出来る。

 その他、先代パジェロやランクル250、ランクル300、フォード ブロンコ、Jeep ラングラーなどで砂漠を走りまくる。どのクルマもストローク感の良さと、それでいながらキッチリ車体の挙動を抑えてくれる減衰力の出し方が印象に残った。やはりクロカン買ったらリフトアップし最低でもオールテレーンタイヤですね、と思った次第。乗降性は少し悪くなるが、それも楽しさです!

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