2026年9月1日、レクサス「NX」の改良モデルが世界初公開されました。レクサスは「一部改良」としていますが、フロントマスクやインパネの刷新にとどまらず、ハイブリッドシステムや車体骨格、運転支援にまで踏み込んだ大幅な手入れが行われています。なお、改良型NXは2026年末以降、順次各地域で発売される予定です。
兄貴分である「RX」も、同じ9月30日に一部改良を受けました。ただ、今回は走りや装備を磨く改良が中心で、NXのように顔つきやインパネを変えるものではありません。NXより約1年遅れて登場したRXにも、今後、同じような大幅改良が訪れるのか。今回の両車の改良内容から、その先の進化を予想します。
文:吉川賢一/写真:LEXUS
【画像ギャラリー】顔つき一新で走りも進化!! 2026年9月に一部改良が発表されたレクサス「NX」(25枚)画像ギャラリー世界でレクサスを支えてきたRX 現行型は登場から約4年
レクサス「RX」は、1998年の初代登場以来、ラグジュアリークロスオーバー市場を切り拓いてきた、ブランドの代名詞的な存在です。レクサスによると、2026年8月末時点の世界累計販売台数は、約95の国と地域で約430万台。北米市場をはじめ、長年にわたりブランドの屋台骨を支えてきた重要なSUVです。
現行の5代目RXは、2022年11月に登場しました。全長4890mm、全幅1920mmの堂々たる体躯にゆとりある室内空間をパッケージングし、現在は純ガソリン車の「RX350」、ハイブリッドの「RX350h」と「RX500h」、そしてPHEVの「RX450h+」と、盤石のラインナップを取り揃えています。
デビュー後も進化を続けており、2025年には、静粛性や乗り心地の質感アップを図るとともに、後輪操舵システム(DRS)の適用グレードを拡大し、12.3インチフル液晶メーターを全車に標準化するなど、走りや機能装備の完成度を確実に引き上げてきました。
さらに2026年9月30日の一部改良では、RX500h、RX450h+、RX350hのAWD車で、電子制御サスペンション(AVS)の減衰特性や電動パワーステアリング(EPS)、DRSの制御を見直しました。ニュルブルクリンクで走り込みを重ね、ドライバーの操作に対する自然な反応と、荒れた路面でのしなやかな乗り心地を追求しています。
装備面でも、RX350hとRX350にデジタルインナーミラーやドライブレコーダーを標準化。全車のフロントドアガラスにIRカット機能を追加したほか、HEVとPHEVにはブレーキホールドの設定状態を保持するスタンバイメモリ機能を採用しました。
ただ、内外装の基本デザインを大きく変える改良には至っていません。2026年9月1日に一部改良モデルが世界初公開されたNXの現行モデルは、RXより約1年早い2021年10月の登場です。デビューから約5年を迎えたこのタイミングで、NXが内外装にまで踏み込む改良を受けたことを考えると、RXにも今後、同様の変革期が訪れるのではないかと予想できます。
NXは内外装も走りも大幅改良 RXはどう変わる
2026年9月1日に世界初公開された改良型NXは、ヘッドランプやコーナリングランプをグリルと一体感のある造形に改め、リヤコンビネーションランプには、左右の「L」が二重に光る「ダブルLシグネチャー」をレクサスとして初めて採用しました。室内では、12.3インチ液晶メーターと14インチのナビゲーションシステム/マルチメディアを水平に配置。インパネからドアトリムへと続く光のラインが、室内の広がりを強調します。
走りにも大きく手が入っています。トランスアクスル、モーター、PCUを一体化した「e-Axle」を新たに採用したほか、PHEVの「NX450h+」には新開発のバッテリーを搭載し、EV走行距離を伸ばすとともに、DC急速充電にも対応しました。さらに、床まわりやサスペンションタワーの剛性を高め、ショックアブソーバーや四輪駆動の制御も改めています。ボディサイズは全長が従来型より30mm長い4690mmとなりましたが、全幅1865mmとホイールベース2690mmは変わっていません。
RXにもNXと同じような改良が施されるなら、筆者がもっとも期待したいのは、ランプによってRXの表情がどう変わるかです。RX特有の幅広い車体を生かして、NXとはまた違う見せ方で引き立ててくるのではないでしょうか。現行型の伸びやかなシルエットは生かしつつ、フロントはグリルとランプを一体感のある造形に、リヤは光のラインによって横方向の広がりを強調する。車体を大きく変えずとも、RXの堂々とした印象をさらに強められるでしょう。
室内では、水平基調のインパネと間接照明が、RXの広さや落ち着きをどう引き出すかに注目したいところです。現行型の室内にも十分な上質感がありますが、センターディスプレイのサイズ拡大やスイッチの配置、照明の見せ方などが変われば、乗り込んだときの印象も大きく変わるはずです。
走りについては、2026年9月30日に発売となった一部改良モデルでも乗り心地や操舵感が磨かれましたが、今後NXのように車体の補強まで踏み込むなら、RXが得意とする長距離移動の快適さを、さらに伸ばせるのではないでしょうか。見た目の新しさとともに、乗り心地と静粛性の進化にも期待したいところです。




























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