トヨタがヴォクシー/ノア/エスクァイアで攻勢を仕掛け、日産がセレナでその勢いを受けて立ち、2Lクラスミニバンが久しぶりに盛り上がっているなか、
牙を研いでいたホンダのステップワゴンが「お前らそろそろいい加減にしろ」と、主役に躍り出るべく新型を投入してくる。
ここでは既存の情報に加えて本誌がつかんだ新型ステップワゴン情報をお届けします。
文:ベストカーWeb編集部
■大差をつけられているステップワゴンが捲土重来を期す
2017年7月3日にマイチェンを実施したトヨタのヴォクシー/ノア/エスクァイアが売れている(関連情報はこちら)。
7月の月販台数を見ると、ヴォクシーが7873台、ノアが5747台、エスクァイアが4426台。いっぽうライバルの日産セレナを見てみると、こちらも7254台と健闘を続けている。
ではこのカテゴリーのパイオニアであるホンダのステップワゴンはどうか。
2880台である。「大差」と言っていい数字だ。
しかし今秋、この数字をひっくり返すべき新型車がステップワゴンに投入される。「スパーダ」に新設定されるハイブリッド仕様だ。
■デザイン、燃費、そして安全装備と、勝利の三条件そろい踏み
まずはすでに公表されている情報を整理しておこう。大きなポイントは3つ。
①公式ティザーサイトに掲載された外観デザイン
②ハイブリッドシステムは「スポーツハイブリッドi-MMD」を搭載
③安全技術パッケージ「ホンダセンシング」を搭載
上記3つとなる。
外観デザインに関しては、やはり鋭く派手になったフロントマスクが最大の話題となるだろう。ティザー画像を見るかぎり、LEDヘッドライトを採用したようで、新型アコードのような鋭い目つきになるようだ。
ハイブリッドシステムはオデッセイに搭載されている2L、直4+2モーター式のハイブリッド機構で、EVモードも備えた本格的なストロングハイブリッド。
ホンダセンシングも従来の機能に渋滞追従機能付きACC、歩行者事故低減ステアリングの付いた豪華バージョンが装備される。
■ここからわかる、ホンダの「本気度」
ヴォクシー/ノアのハイブリッド仕様はJC08モード燃費23.8km/Lだが、ステップワゴンのハイブリッド仕様はおそらく28.0km/Lあたりの数値を叩き出すはず(2016年2月に登場したオデッセイのハイブリッドがすでに26.0km/Lを達成している)。
また安全技術パッケージ「プロパイロット」の装備で販売台数を伸ばしているセレナに対して、こちらも「ホンダセンシング」の豪華版を装着することで対抗している。
すでにホンダの各ディーラーには販売店資料が配付され、そこには9月21日発表、22日発売と記されており、見込み客にはすでに営業・販促活動が始まっているという。
ホンダはこの新型ステップワゴンで、長くヴォクシー/ノア/エスクァイアおよびセレナに後塵を拝してきた状況をひっくり返すつもりだ。
発表を楽しみに待ちたい。
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