現行型の発売が2007年1月だから、すでに11年以上が経過している三菱デリカD:5。
当サイトでもたびたび次期型の情報は報じているものの、確定的なニュースはなく、待てど暮せどフルモデルチェンジの気配はなく、2018年も3月に入ってしまった。
そんな中、少ないながらもようやくデリカD:5の次期型情報が入ってきた。
以下、これまでに掴んでいる情報と新たに掴んだニュース、それに関係者の証言をもとに作成した本誌予想CGをお届けしたい。
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年3月26日号より
■日産とのプラットフォーム共用はなく、三菱独自開発
日産とのアライアンスのもと、経営再建を目指す三菱自動車。昨年10月に発表した中期経営計画では今後3年間にグローバルで改良モデルを含め全11車を投入するとしている。
今後の三菱車は、基本的に日産&ルノーとのプラットフォーム共同開発、パワートレーンの共通化などの流れのなかで開発されていくこととなる。
たとえばコンパクトクラスのSUVならジュークとRVR、コンパクトハッチバックならマーチとミラージュのように、かつてのライバル車たち、名門車たちがプラットフォームやエンジンラインアップを共有していくことになる。
いっぽう、昨年の東京モーターショーに先立つ記者会見で今後の三菱自動車の方向性に言及する場面があり、そこで山下光彦副社長は、お客様から評価される三菱自動車の魅力として「SUV、4WD、電動技術」が上げられており、今後そこを強化していくことが重要だと説明した。
これを具現化させたモデルが東京モーターショーに出展された「e-EVOLUTION」になるのだが、このモデルは、これがそのまま市販車になるというものではなく、e-EVOLUTIONで示された技術が今後の新車開発に大きく活かされていくということ。
前置きが長くなったが、次期型デリカは日産の大型ミニバン、エルグランドとプラットフォームを共通に開発される、という噂があったものの、「この次」のデビューには間に合わず、次期型は三菱単独での開発モデルとなる(つまり日産との共同開発となるのは「次の次」)。
次期デリカD:5はより三菱らしい独自性の高いモデルとして登場すべく、2019年のデビューを目標に開発は最終段階を迎えている。2018年末に発表して、2019年に発売、というスケジュール。
パワートレーンはエクリプスクロスに搭載予定の2.2Lディーゼルターボに8ATの組み合わせ。
さらに前後2モーターのPHEVもある。これは現在のアウトランダーのものを大きく進化させて搭載する。このあたりがe-EVOLUTIONで示された技術のキーポイントだ。
なお、ここまでお話した次期デリカD:5とは別に、今年5月には現行デリカD:5がマイナーチェンジを実施する、というニュースが入っている。
昨年4月に特別仕様車として設定された「ACTIVE GEAR」が好調な売れ行きを見せているため、これが(同じく好評の特別仕様車「シャモニー」と同じように)夏の定番仕様となるよう「第二期」として装備の見直しを実施。
ベースモデルもフロント周りのデザイン変更、それに2Lと2.4Lガソリンエンジン仕様が廃止され、2.3Lディーゼル仕様のみの設定となるもよう。
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