デビュー以来、Bセグメントの本格スポーツモデルとしての地位を守り続け、現行型で4代目となるスイフトスポーツ。高性能でありながら200万円程度という手ごろな価格も魅力的だ。
現行モデルの登場は2017年9月。今年でデビューから4年近くが経過するとあって、最近はちょっと目立たなくなってきてたところもあるが、しかし今でもスイフトスポーツは約200万円で買える世界一楽しいクルマなのではないだろうか!?
そこで、ハンドリングや動力性能などを再評価するとともに、真のライバル車は何か? など、スイフトスポーツの魅力に今、あらためて迫る!
文/橋本洋平
写真/ベストカー編集部、スズキ
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■最近では考え難いレベルで、価格と豪華さを両立!
200万円前後で買える世界一楽しいクルマは何か? そんなお題を突き付けられた時、真っ先に頭に浮かんだのがスズキのスイフトスポーツだ。
いまじゃ軽自動車でも200万円を超すものが多いが、このクルマは1.4Lターボを備え、実は全幅1735mmの3ナンバー。軽自動車級の値段なのにこの豪華さ、それだけでもグッとこないだろうか?
ただ、スイフトスポーツを名乗るからには走りだって忘れておらず、車両重量は970kgという軽量ぶり。
超高力鋼板を先代モデルの3倍も使用し、70kgほどシェイプアップしてコンパクトホットハッチならではの世界観を大切にしているところがエライし、大人4人がシッカリ乗れるという実用性も兼ね備えているところも注目だ。
■ターボトルクが魅力を最大化
エンジンは1.4Lターボで、最高出力は103kW(140ps)/5500rpm、最大トルク230Nm/2500-3500rpmという実力を持つ。実はコレ、先代の1.6NAエンジンの頃からはわずか3kW(4ps)しかパワーアップしていないのだが、注目なのは最大トルクが70Nmも高まっているのだ。
ダウンサイジングターボでどうなの? と気にする人もいるだろうが、実はとっても速いエンジンで、スタートダッシュは他社同クラスのスポーツモデルにかなりの差をつける。
このエンジンには6MTとCVTではなく6ATがラインアップされていることもポイントのひとつ。いずれもダイレクトな走りが楽しめる。特に最大トルク発生回転が2500rpmと比較的低回転であり、レブリミットも6000rpmとさほど上がないエンジンたためATのマッチングもなかなかだ。
先代スイフトスポーツの上まで爽快に回るNAエンジンも魅力だったが、この1.4Lターボエンジンには先代にはないトルクという武器がある。だからこそATでも充分に面白いと! なるのだろう。ちなみに0-100km/h加速は先代型よりも6MTモデルで約20%、ATモデルで約25%も向上しているそうだ。
ならばMTは必要ないのかと言えば答えはノーだ。小気味よくキマるシフトフィールはもちろんATでは味わえない世界。操って楽しいのは断然MTだ。
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