ホンダの期待のモデル、『新型ヴェゼル』の先行受注が2021年3月11日から開始された。そうなると気になるのは、その出だしだろう。
トヨタ『ヤリスクロス』、日産『キックス』、マツダ『CX-30』と強力ライバルがひしめく中、かつての大人気SUVであるヴェゼルはどこまで初期受注を伸ばすことができるのか?
複数ディーラーを取材し、その初動と値引きなどの最新情報をレポートしていきたい。
文/遠藤徹
写真/編集部
【画像ギャラリー】話題を呼ぶ新型ヴェゼルの内外装をじっくりチェック!
■先行販売ではハイブリッド仕様が優勢か
2021年4月22日に発表、23日に発売開始する新型ヴェゼルの先行予約が3月11日にスタートした。
1週間程度の期間での評価は正確にはまだつかめていないが、首都圏のホンダカーズ店数軒を回った限りだと、まずは順調なスタートを切っているといえそうだ。ただ店舗によってかなりの格差があり、もうしばらく経過を見ないとはっきりしない部分もある。
先行予約が開始された新型ヴェゼルのグレードと価格は、以下のようになっている。
e:HEV X FF/265万8700円 4WD/287万8700円
e:HEV Z FF/289万8500円 4WD/312万8500円
e:HEV PLaY FF/329万8900円 4WDの設定はなし
G(1.5Lガソリン車) FF/227万9200円、4WD/249万9200円
※遠藤徹氏調べ
月販6000台規模の生産販売計画に対して、3月19日時点の納期はモノトーンカラーが2021年6~7月、ツートーンの「プレイ」は今秋の9月頃となっている。
ツートーンの人気が高いために余計に待たされるわけではない。20%程度の販売構成比を見込んで少なめの生産枠を組んでいるためである。初期動向をグレード別に見ると圧倒的に受注構成比が高いのはモノトーンカラーで最上級の「Z」となっている。
今回は1.5Lハイブリッドが従来の1モーター2クラッチ方式から2モーターに変更され、燃費、走りの面で大幅に改良し、4つのグレードのうちの3タイプをハイブリッドとし、1.5L NAガソリン車は「Gタイプ」のみになった。
従来はハイブリッドとガソリンNAは約半分ずつの販売構成比だったが、今回の2代目は80%をハイブリッド、20%をガソリンNAとハイブリッド重視を明確に打ち出している。こうした戦略は今のところ成功しているように思える。「ほとんどがハイブリッドでガソリンNA車は極端に少ない」といった店舗が大半を占めている。
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