我らが「クルマ変態」テリー伊藤氏が、売れまくりの軽自動車2台を連続試乗します。
2018年3月、ホンダN-BOXの月間販売台数は2万6259台、スズキのスペーシアは1万8711台と、軽自動車販売台数1位と2位を獲得しています。いくら売れ筋の軽、売れ筋のトールワゴンとはいえ、これほど売れているとは……そんな軽2台をテリー伊藤氏はどう評価するのか。特別動画付きでお届けします。
文:テリー伊藤/編集部 写真:西尾タクト
『ベストカー』2018年6月10日号「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」より
■評価するからにはメインユーザーの気持ちになって
クルマは使う人の気持ちになって評価するべきだ!
なんて器用なことが私にできるはずもないが、努力はしてみる。
今回の試乗車はホンダN-BOXとスズキスペーシアという、今、日本で一番と二番に売れている軽自動車。ここはマイホームパパ、いや、家事と育児を完璧にこなす「主夫」の気分になって試乗する必要があるだろう。
編集担当は妙に張り切って、撮影場所の公園に遊びにきていた本物の主婦と子どもにモデル役を頼み込んでいる。嫌な顔ひとつせず写真に映ってくれた母子に感謝しつつ、ベビーカーを押す私。撮影しているうちに主夫気分が盛り上がってきた。今晩の味噌汁の具はとうふと油揚げだ!
しかし、主夫目線で見る2台はどちらも「同じクルマ」に思えた。軽自動車はミリ単位で広さを競い、スキマがあればモノ入れを設置し、0.5km/L単位で燃費を争っている。それを決められたサイズのなかでやっていれば、最終的には同じようなクルマになるのもしかたない。
室内はどちらも感動的なほど広い。よくできた狭小住宅やビジネスホテルを思わせる空間効率の高さで、いっさいのムダを排除した四角いボディもしまむらやダイソーの駐車場に似合いそう。
昔は赤坂の高級ホテルにふさわしいクルマとかなんとか言っていたものだが、今はもう誰もそんなところは目指していない。やりくり上手なファミリーに似合うクルマが幸せを感じさせるのだ。
工夫を凝らしたシートアレンジもみごとなものだ。両車ともに前席を倒し、足を伸ばして後席でリラックスできるし(上写真参照)、荷室もフラットで広大なスペースにすることもできる。
つまり、止まっているかぎり両車はほとんど同じ。選択の決め手はどちらの販売店が家の近くにあるか、総支払額はどちらが安いかくらい。対決になっていないが、正直、主夫目線ではそういうことになる。
■では対決の結論は「引き分け」……なのか??
下記スペシャル動画でテリーさんの「結論」が見られます!! 以下、さらに気になる方は、ぜひ5月10日発売号『ベストカー 2018年6/10号』テリー伊藤のお笑い自動車研究所をご参照ください!!
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