自動車工業会の豊田章男会長は2021年4月22日、今秋(例年では10月下旬から11月上旬まで開幕)開催予定だった第47回東京モーターショーを中止する、と発表しました。
文/ベストカーWeb編集部
■「リアル」にこだわりたい…だからこその中止
「東京モーターショー」は1954年4月に第1回が開催され(第10回までは「全日本自動車ショウ」)、第20回までは毎年実施、第21回からは2年に一度の開催となり(第34回から第38回まではあいた翌年に「商用車ショー」を実施)、2019年まで滞りなく実施されてきた。半世紀以上の歴史のなかで「中止」は初となる。
自工会のなかでは、新型コロナ感染症の拡大により、昨年からオンライン開催を含めてどのように大規模イベントを実施するか検討を重ねてきた。豊田章男会長は本日の会見で「安全・安心な環境でプログラムを提供できない」として中止を決定したと発表。
「東京モーターショーは、二輪、軽自動車、乗用車、大型車、そしてほかの産業も含めてさまざまな会社が関わる。ぜひ【リアル】で見てもらいたいということにこだわりたいので、今回、中止という決定をした」
とのこと。国内外および経済に与える影響は大きく、また開催半年前という早いタイミングでの発表は賛否が分かれるところではあるが、こうした早め早めの打ち手については評価したい(直前に発表されるよりも負の影響はとても小さくなる)。
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