ついに史上最強のWRX STI全容判明!! 軽量版も7月発売へ!

ついに史上最強のWRX STI全容判明!! 軽量版も7月発売へ!

 スバルのハイパフォーマンス車を手掛け、WRCなどモータースポーツ部門も担ったSTIは2018年で30周年。さらなる飛躍に向けて、事業を拡大していく。そして、今後どのようなモデルを出していくのか、本誌スクープ班が総力を挙げて独自取材し、ついにその全容が判明! ファンにはおなじみの“あの名車”、1998年に400台限定で販売されたインプレッサ 22B-STiバージョンの後継モデルに関する新情報が明らかとなった。

 このスバル/STI歴代最強モデルの登場に先立ち、“素のクルマ”とのコンセプトのもと開発されたWRX STIの軽量バージョンも、まもなく発売予定。30周年の節目を境に、STIの新たな動きが加速する!

文:ベストカー編集部
ベストカー 2018年6月26日号


軽量版STIはなんとS208と同じ心臓部を搭載!

こちらは発売中のWRX STIの写真。WRX STI タイプRA-R(2018年7月受注開始予定)。インプレッサ WRX STIには初代から軽量版のタイプRAが設定されており、今回の限定モデルは、その復活ともいえる
こちらは発売中のWRX STI。タイプRA-Rは専用の軽量ホイールが奢られるなど外観はこの写真に近い。タイプRAは初代インプレッサ WRX STIから設定されていた軽量仕様。今回の限定モデルは、その復活ともいえる

 事業拡大を進めるSTIが今後送り出すモデルの第一弾は、WRX STI タイプRA-Rだ。

 これまでのtSやSシリーズとは異なり、研ぎ澄まされた走りに絞った“純粋なSTI”で、STIの原点となるようなコンプリートカーだ。

 ベースとなったSTIからの変更点は少ない。アルミホイールが軽量化と高剛性を確保した8.5J×18インチの鋳造ホイール(ブラック)に変更され、ミラーやガーニッシュ、シャークフィンアンテナはブラックアウト化。

 さらにグリルとリアバンパーにストライプが入り、シルバーのブレーキキャリパー、4本出しの低排圧マフラーを採用するなど、“素のクルマ”というコンセプトながら、細かいところにこだわっているのが見てとれる。

 さて、注目はエンジン。なんとSTI史上最強の329ps/44.0kgmを積んだS208と同じ仕様のEJ20エンジンが搭載されるのだ。

 足回りはSTIがチューニングしたタイプRA-R専用サスペンションに、特別にあつらえた専用タイヤを装着。

 軽量ボディに高バランスドエンジンが搭載されるのだから、戦闘力はかなりのもの。意のままに操れる俊敏さと、ストレスなく精微に回る気持ちのいいエンジンフィール、相当期待していい!

 受注開始は2018年7月、限定500台。価格はS208より相当安い500万円台になるハズだ。

伝説の「22B」後継車は350馬力級に!! 発売時期は?

 その次にくるのが、カタログモデルとなるSTIスポーツ。すでにレヴォーグ、BRZにラインアップされているが2018年9月にはWRX S4に加わる予定。

 さて、最後はこれまで本誌が何度もお伝えしてきた、STIスーパースポーツ。ようやくほぼ確定の新情報を入手したのでお伝えしよう!

 ズバリ、1998年に発売された究極のコンプリートカー、22Bの再来だ。30周年記念車は節目の2018年に、スーパースポーツは、STIがこれからの30周年を一歩踏み出す2019〜2020年に出す、STIの将来を現わすイメージリーダーとしての役割を担う。

車名は、名車の再来を予感させる「20B-STIバージョン」となる見込み。前後には大型のブリスターフェンダーを装着。スバル/STI史上最強のモデルとなることは間違いない!
車名は、名車の再来を予感させる「20B-STIバージョン」となる見込み。前後には大型のブリスターフェンダーを装着。スバル/STI史上最強のモデルとなることは間違いない!

 車名は22B-STiバージョンをリスペクトし、20B-STIバージョンになる可能性が高い。

 すでに開発は進行中で、この夏には最終仕様が決まる見込み。エクステリアは、これまでのコンプリートカーと違い、専用のワイドボディを採用する。

 22Bは専用の外板ボディのため、富士重工業の施設を利用した、STIと富士重工業の最初のコラボレーションモデルだったが、今回のスーパースポーツも同じ方式をとるのは間違いない。

こちらが1998年に発売された22B-STIバージョン。エンジンは2.2Lに排気量アップを行われ、1日の生産台数は僅か2台。開発スタッフのなかに現STI平川社長も加わっていた
こちらが1998年に発売された22B-STIバージョン。エンジンは2.2Lに排気量アップされ、1日の生産台数は僅か2台。開発スタッフのなかに現STI平川社長も加わっていた

 注目のエンジンは、EJ20で確定。S208の329psを大幅に凌ぐ、350ps程度になることも今回判明した。

 まだ多くを語れないが、足回りやインテリアに至るまで、究極のSTIを目指しているだけにそのこだわりぶりは半端じゃない。

 発売は、2019年もしくは2020年。価格はS208よりさらに上の価格帯、900万円台になりそうだ。

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