車の個性を際立たせるアイテムのひとつにボディカラーがある。その色の中には、メーカーが車種のキャラクターや魅力を訴求する「イメージカラー」が存在する。
このため、その色はカタログやCMなどで積極的に使用されている。マツダ車の赤やスイフトスポーツの黄色などがその一例だ。
しかしながら、一般的に人気が高い色は車種を問わず、白・黒・シルバーの3色と言われる。人気車のイメージカラーと最も売れている色の実態は果たして……。
取材・文:大音安弘/写真:編集部
スイフトスポーツの人気色はイエロー…じゃない!?
ホットハッチとして高い人気を持つスイスポこと、スズキ スイフトスポーツのイメージカラーは、「チャンピオンイエロー4」という黄色だ。
スイスポは歴代モデル全て黄色を採用してきた歴史を持つ。まさにスイスポを象徴するのが色なのだ。
スズキ広報部によると人気色の第1位は……、イメージカラーではない「ピュアホワイトパール」とのこと。「チャンピオンイエロー4」は惜しくも2位となる。
しかしながら、1位と2位の僅差とのこと。具体的な数字は明かせないとのことだったが、1位と2位で全体の半数を占めているそうだ。
因みに、3位にはプレミアムシルバーが付ける。一般的には主力色となりづらい黄色をこれだけ売っているのだから、イメージカラーは人気色といえるだろう。
シビックタイプRは全体の75%を1色が独占!
ホンダのスポーツスピリットの象徴である「タイプR」のイメージカラーといえば、「チャンピオンシップホワイト」だ。
この色の原点は、ホンダF1に始まり、初代NSXタイプRに採用されて以来、歴代タイプRに受け継がれてきた特別な白だ。
輸入車で販売台数が限られているとはいえ、現在10か月待ちという大人気車のシビックタイプRの1位は、ぶっちぎりで「チャンピオンシップホワイト」。なんと全体の75%(2018年現在)を占める。
シビックタイプRの設定色は、白、黒、赤、青の4色に限られるが、それにしても圧倒的な数字である。イメージ通りの展開だが、まさかここまでとは……。正直驚いた。
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