個性派MPVとして、日本で人気が高いルノーカングーの現行モデルも、いよいよフィナーレ。最終仕様となる限定車「リミテッド ディーゼルMT」が発表された。
なんと最後の最後で、カングー初のクリーンディーゼルエンジン搭載車が登場したことにびっくり。気になる限定車の詳細をお届けするとともに、導入の理由に迫った。
文/大音 安弘 写真/ルノー・ジャポン
【画像ギャラリー】ありがとうカングー!ルノー カングー リミテッド ディーゼルMT
■現行型最後となる限定車「リミテッド」
ルノー・ジャポンは、2021年7月1日、ルノーのMPV「カングー」の限定車「リミテッド ディーゼル MT」を発表し、7月8日より販売することを発表した。限定数は400台。価格は282万円となる。
現行型カングーは、2代目モデルで、2009年より導入開始。5ナンバーサイズのコンパクトなボディの初代と比べ、3ナンバーサイズに大型化したことが賛否を呼んだが、フランス車らしいおだやかな走りとゆるキャラ的デザインが支持され、初代同様に人気車へ成長。
今や年間2500台前後を販売するルノー・ジャポンの重要な屋台骨となった。
2020年11月、ルノーがフランスで第3世代となる新型カングーシリーズを世界初公開したことで、現行型の生産が近い将来、終了することが判明。その動向に注目が集まっていた。今回の限定車は、まさに現行カングーのフィナーレを飾る特別仕様車なのだ。
■なんとカングー初のクリーンディーゼル仕様!
限定車最大のトピックは、歴代カングーで初となるクリーンディーゼルエンジンの導入だ。搭載されるのは、1.5L直列4気筒SOHCターボエンジンで、尿素SCRとDPFによる排ガス処理システムと最新のコモンレールシステムを備えたクリーンディーゼルだ。
これにギア比を最適化させた専用6速MTが組み合わせる。
エンジン性能は、最高出力116ps/3750rpm、最大トルク260Nm/2000rpmを発揮。燃費消費率は19.0km/L(WLTCモード)となり、カタログモデルのガソリンターボモデルよりもパワー、トルク、燃費のすべての面で上回っており、力強くコスパの高い走りが魅力となっている。
コメント
コメントの使い方