とうとうこの日がやってきた!! 2021年8月18日、北米日産は、歴史あるスポーツカー「Z」の新型を発表した。2020年9月のプロトタイプ発表から11か月、この日を待ち焦がれていたファンは多いことだろう。そして、当の日産も、今回の新型Zの活躍に、期待をしているにちがいない。
今回のオンライン発表によって明らかとなった、「Z」の詳細をお伝えしていこう。
文:吉川賢一
写真:NISSAN
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新型ZのV6ツインターボは400ps!!
米国市場向けの新型Zには、「Sport」「Performance」の2グレードと、240台の限定生産となる「Proto Spec」が用意される。
どちらにも、3.0リッターV6ツインターボのVR30DDTTエンジンが搭載される。最高出力400ps/6400rpm、最大トルク474Nm/1600-5600rpmのスペックは、日産スカイライン400Rに搭載されているエンジンと同じスペックだ。ちなみに、先代のZ34に搭載されていた3.7L V6 NAエンジンは、最大出力336ps、最大トルク365Nmなので、大幅にパワーアップしたことになる。
エンジンレスポンスを上げるため、小径のターボチャージャー、ターボ速度センサーを採用。ツインターボは出力と応答時間のバランスを取り、電子可変バルブタイミング(e-VVT)、吸気バルブシステムの採用によって、最適なレスポンスと燃料効率を実現する。
トランスミッションは、6速MTとパドルシフト付き9速ATが用意される。クラッチディスクとギヤトレインを強化し、新設計のシンクロナイザーシステムの採用や、シフトプロファイルを変更した。なお、クロスレシオの6速MT車には、EXEDY製の高性能クラッチを採用した。
さらには、日産の後輪駆動車としては初めて、クラッチ操作でエンジン回転数を保持し、停止状態からの加速をアシストする、アドバンスドローンチアシストコントロールが備わる(9速AT車には標準搭載)。
シャシーに関しても手を加えている。前後のダンパーには、新設計となる大径モノチューブダンパーを採用。減衰特性をZ34に対し、約20%低減させたことで、突起乗り越し時のショックを低減し、モノチューブ式の強みである高応答性によって、路面追従性が向上。乗り心地の改善と、高い操縦安定性の料率を実現している。
直進安定性を向上のため、フロントサスペンションのキャスター角を増やしたダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションも搭載する。タイヤサイズは、Sportがフロント245/45R18、リア245/45R18、PerformanceとProto Specにはフロント255/40R19、リア275/35R19が装着となる。
なお、スポーツグレードには、18インチアルミ合金ホイールにヨコハマADVANスポーツを装着、パフォーマンスグレードには、19インチRAYS製の鍛造アルミ合金に、ブリヂストンポテンザS007を装着となる。日本ブランドのタイヤが装着されていることは嬉しい。
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