クルマにとって大切なもの……乗り心地、デザイン、燃費……。もちろんそれらは大切だ。しかし、何か忘れちゃいませんか?
速さ。クルマに触れる時、コレはかなり重要。いつの時代も速いクルマには『華』があるし、速さには質の違いもあり、深掘りするとおもしろい題材だ。
今回ここでは、意外なほどの速さを秘めたデカいクルマ5台を、自動車評論家 岡本幸一郎氏に取り上げてもらった。
※本稿は2021年9月のものです
文/岡本幸一郎 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年10月26日号
■大きいクルマにとって『速さ』は普段の走りの余裕に繋がる
デカくてもバカッ速いクルマはドイツやアメリカにはいくらでもあるが、日本車にはあまりない。そんななかで選んだのはこの顔ぶれ。
新しいランクル300は、V8がなくなったことを惜しむ声も少なくないようだが、ガソリンもスペック的には向上しており、ディーゼルが復活したのがポイントとなる。
415ps/66.3kgmのガソリンと、309ps/71.4kgmのディーゼルという設定で、どちらも速いことに違いなく、2トン半ばの巨体をものともせずひっぱる。
先代200系に比べて200kgほど軽量化されたのも効いて、走り味も重いなかにも軽さが感じられるようになったことをお伝えしておきたい。
同じくトヨタのアルファードV6。日本最大の高級ミニバンの上級モデルは性能だって高級だ。V6はかなり速い。
ミニバンでは、見た目にはもっと重くて遅そうなデリカD:5も強力なディーゼルを搭載し、8速ATを組み合わたのが効いて、けっこう速い。しかも、あまりガラガラいわず静かなのもありがたい。
大柄だけど意外と速いといえば、CX-8もまさしくそうだ。
3列シートを収めるためにロングホイールベース化した車体は、日本で販売されるSUVでは最大級となる。
エンジンは低回転域で力強いディーゼルに対し、ガソリンターボは伸びやかな加速フィールが気持ちがよい。
そしてMIRAI。むろん駆動力を生み出すのはモーターとなるわけだが、おかげで低〜中速域での加速力はかなり力強い。
これほど大柄な車体を軽々と加速させるのは、なかなかインパクトがある。
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