現在販売されている新型車では当たり前に搭載されているADAS(先進運転支援システム)だが、それが付いていない昔のクルマ、言い換えれば流通している中古車を購入した場合はどうすれば良いのだろうか。
そこでオススメしたいのがこちらも市民権を得ているスマホアプリや、簡易的とは言えADAS機能を搭載しているドラレコ(ドライブレコーダー)だ。
道路を走っている以上、安全面ではなるべく最新の機能は搭載しておくべきだ。全てを満たすわけではないが、日々の安全運転をサポートする機能としてオススメアプリ&ドラレコを紹介する。
文/高山正寛、写真/ナビタイムジャパン、コムテック、ケンウッド、AdobeStock
■ADASに必要な「認知」「判断」「操作」の全ては満たせない
運転における基本操作は大きく「認知」「判断」「操作」に分けられることは多くの人が理解しているはずだ。これらに関しては個人差は当然発生するわけで、これらをアシストするのがADASの役目でもある。
まず最初に断っておくと、今回紹介するアプリやドラレコは前述した3つのうち「操作」には対応していない。というより対応できない。
衝突被害軽減ブレーキ(筆者は自動ブレーキという表現が好きではない)などはカメラやセンサー類で前方車両等の動きを「認知」し制御のための「判断」を行い、ブレーキやステアリングなどを「操作」する。
この、最後の「操作」の部分だけはクルマの基本構造に直結するのでアフターパーツで対応することはそもそも出来ない。
※誤発進(踏み間違い加速)抑制システムは一部販売されている。
一方、海外ではITベンチャーなどがカメラをベースに後付けでACCやLKAS(レーン逸脱防止支援システム)を可能にするシステムを導入し始めているが、実際は商用利用を基本としていることや、そもそも日本の現法律ではここまでは許可されていない。
当たり前のことではあるが、万が一勘違いをしてもいけないので、この部分だけはきちんと伝えておきたい。
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