筆者の物好きが高じてわずか8万円で購入した12年落ちのスーパーハイト軽ワゴン、パレット。過去の記事でもご紹介している通り、この車両は知人を通して譲ってもらった車両であり、通常の中古車店で車両を購入したときのように、納車前点検や整備などは行われていない。だから格安なのだが、今回は怪しい部分の正常化を相応の予算内で進めていく。
一応、納車前にユーザー車検を通してもらっているため、車検時にチェックされる部分は“車検に通る範囲”では問題ないことになっているのだが、車検に合格した=2年間問題なく乗ることができる、というワケでないことは皆さんもご存知の通りである。
文、写真/小鮒康一
【画像ギャラリー】撮影成功!! こんなに傷んだブレーキローターが付いていた(8枚)画像ギャラリー待望の新品ローター&パッドでリフレッシュ
まず真っ先に手を付けたのは、前回の点検でほとんど機能を果たしていなかったといっても過言ではないフロントブレーキだ。前述のように車検をパスすることができるレベルの制動力は有しているものの、背の高いボディや両側スライドドアを備え、さらに4WDモデルのため、車両重量が1トン近くある。しっかり正常化をしておきたい部分である。
ローター裏面の状態は写真の通り。パッドが面ではなく点で接触しており、よくこの状態で車検を通過できたものだと驚くばかり。キャリパー自体の動きが悪化しているという懸念もあり、最悪はオーバーホールも覚悟していたが、点検チェックの結果、キャリパーの動きには問題ないという診断となった。不幸中の幸いと言えるだろう。
今回はパッドとともに、半ばレコード盤と化していたローターもセットで交換することにした。チョイスしたのは「純正同等品」としてネット販売されていた社外品で、価格はパッド付の2枚セットで6000円以下。安かろう悪かろうではなく、安さに主眼を置きつつも、性能を吟味したうえで選択した。海外製だが販売店の半年保証も付いており、今のところブレーキ鳴きなどもなく安定した制動力を発揮している。
路面と唯一接するタイヤには迷わずブランド品を選択
続いて交換したのは、スリップサイン間近まで摩耗し、細かなひび割れも発生していたタイヤである。雪が降る可能性も考慮してスタッドレスタイヤの装着を検討したが、どのみちサマータイヤが摩耗しきった現状では新たなタイヤを購入しなければならなくなるため、少々の雪であれば走破することが可能なオールシーズンタイヤ、グッドイヤーの「Vector 4Seasons Hybrid(ベクター 4シーズンス ハイブリッド)」をチョイスした。
基本的に降雪時はクルマで外出しないようにしているのだが、今年は外出先で予想外の降雪に見舞われる可能性もありそうなので、ひとまずこれで家まで帰ることはできるだろう。ちなみにサマータイヤを新調しなくても済み、出費が抑えられたハズなのだが、その分ホイールを新調(といっても中古だが)してしまってなんの節約にもなっていない点はご愛嬌である。
余談だが、今回チョイスしたホイールは日産ノート(初代)のライダーに純正採用されていたもので、センターキャップのみをスズキマークとするややこしいカスタマイズを施している。
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