クルマ好きはもちろん、移動手段の一つとしてクルマを持っている人にとっても頭が痛いのは維持費だろう。消耗品の塊であるクルマはそれほど乗っていなくても各部が劣化していくので定期的な点検、メンテナンスが必須となる。良好な状態で使用したいのなら、短いスパンで消耗品を交換するに越したことはないが、程度の良いものまですべて交換していたらお財布への負担は大きい……。
今回は金食い虫とも言える消耗品の交換目安や、少しでも長持ちさせるための方法を紹介していく。劇的な節約にはならないが、塵も積もれば山となる! 長い目で見ればちょっとしたひと手間が差を生むのも事実。ぜひ参考にしてもらいたい。
文/入江 凱、写真/写真AC、イラストAC
【画像ギャラリー】写真でチェック! 消耗品を長持ちさせる秘訣が満載!!(18枚)画像ギャラリーちょっとした気遣いでワイパーの劣化は防げる
雨の中でワイパーを動かしても拭き筋が残ったり、きれいに拭き取ることができなくなってきたらワイパーが劣化している証拠だ。ゴムが変形、硬化すると出てくるビビり音が不快なだけではなく、不明瞭な視界の中での運転には危険も伴う。一般的には、ゴム部分は半年~1年、ブレード(ゴムを支える棒状の部分)は1~2年での交換が目安と言われている。
ワイパーを長持ちさせるコツ
■定期的にワイパーゴムの汚れを取り除く
ゴム部分に付いた花粉や砂埃といった汚れは拭きムラの原因にもなるうえ、放置すればゴムの劣化を早める。定期的に濡らした布などで拭き取るだけでもゴムの劣化を遅らせることができる。また、拭き取った直後はいくらかスムーズな動きを取り戻せる。
■濡れていない状態でワイパーを動かさない
乾いたままワイパーを動かすとワイパーゴムを滑らせる要素がないので、無理矢理ゴムが動くことになる。最悪の場合は押し付けられたゴミがウィンドウの表面を傷付けてしまう恐れもあるので、晴れた日にワイパーを動かす際はウォッシャー液を使用してから動かそう。
■ワイパーを立てておく
雪が降る前には積雪によるブレードの歪みや、ゴムとガラス面の凍結による張り付きを防ぐためにワイパーを立てた状態にしておこう。また、夏の日差しにより熱くなったガラスにゴムを密着させたままにしておくことも劣化の原因に。理想は、炎天下で駐車をする場合もワイパーは立てた状態にしておくことだが、強風が吹いているときなどは、ワイパーのアーム部分が変形したりする恐れがあるので、注意が必要だ。
アーム部分に取り付けてワイパーをガラス面から浮かせるワイパースタンドといったグッズも市販されているので、うまく活用してほしい。
コメント
コメントの使い方