金食い虫の消耗品を長持ちさせてクルマの維持費を大幅削減できる5つの心得

悩ましい!! 金食い虫の消耗品を長持ちさせてクルマの維持費を大幅削減

 クルマ好きはもちろん、移動手段の一つとしてクルマを持っている人にとっても頭が痛いのは維持費だろう。消耗品の塊であるクルマはそれほど乗っていなくても各部が劣化していくので定期的な点検、メンテナンスが必須となる。良好な状態で使用したいのなら、短いスパンで消耗品を交換するに越したことはないが、程度の良いものまですべて交換していたらお財布への負担は大きい……。

 今回は金食い虫とも言える消耗品の交換目安や、少しでも長持ちさせるための方法を紹介していく。劇的な節約にはならないが、塵も積もれば山となる! 長い目で見ればちょっとしたひと手間が差を生むのも事実。ぜひ参考にしてもらいたい。

文/入江 凱、写真/写真AC、イラストAC

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ちょっとした気遣いでワイパーの劣化は防げる

悩ましい!! 金食い虫の消耗品を長持ちさせてクルマの維持費を大幅削減
ワイパーを動かした際に筋状の線が残ったりビビり音が鳴ったら劣化してきている証拠。交換は自分で簡単にでき、価格も手頃ではあるが、少しでも長持ちしてくれるに越したことはない

 雨の中でワイパーを動かしても拭き筋が残ったり、きれいに拭き取ることができなくなってきたらワイパーが劣化している証拠だ。ゴムが変形、硬化すると出てくるビビり音が不快なだけではなく、不明瞭な視界の中での運転には危険も伴う。一般的には、ゴム部分は半年~1年、ブレード(ゴムを支える棒状の部分)は1~2年での交換が目安と言われている。

ワイパーを長持ちさせるコツ

■定期的にワイパーゴムの汚れを取り除く
 ゴム部分に付いた花粉や砂埃といった汚れは拭きムラの原因にもなるうえ、放置すればゴムの劣化を早める。定期的に濡らした布などで拭き取るだけでもゴムの劣化を遅らせることができる。また、拭き取った直後はいくらかスムーズな動きを取り戻せる。

■濡れていない状態でワイパーを動かさない
 乾いたままワイパーを動かすとワイパーゴムを滑らせる要素がないので、無理矢理ゴムが動くことになる。最悪の場合は押し付けられたゴミがウィンドウの表面を傷付けてしまう恐れもあるので、晴れた日にワイパーを動かす際はウォッシャー液を使用してから動かそう。

■ワイパーを立てておく
 雪が降る前には積雪によるブレードの歪みや、ゴムとガラス面の凍結による張り付きを防ぐためにワイパーを立てた状態にしておこう。また、夏の日差しにより熱くなったガラスにゴムを密着させたままにしておくことも劣化の原因に。理想は、炎天下で駐車をする場合もワイパーは立てた状態にしておくことだが、強風が吹いているときなどは、ワイパーのアーム部分が変形したりする恐れがあるので、注意が必要だ。

 アーム部分に取り付けてワイパーをガラス面から浮かせるワイパースタンドといったグッズも市販されているので、うまく活用してほしい。

タイヤは走らなくても傷んでしまう!

 走れば走るだけダイヤは摩耗する。摩耗が限界かどうかの判断をする指標がタイヤの溝にある1.6mmの高さのコブ、スリップサインだ。これが出てしまっているクルマは車検にも通らないため交換が必要となる。

 雪道や凍結路で滑りにくいスタッドレスタイヤの場合は、スリップサインとは別に、溝の深さが新品時の50%に達したことを意味するプラットホームというサインもある。プラットホームが露出したスタッドレスタイヤは冬用タイヤとしての機能が果たせないレベルになっていることを意味しているので注意が必要だ。

 また、摩耗が少ないからといって、製造から長い年月が経ったタイヤを使用するのは危険だ。見た目には問題なくても十分な機能を発揮できるとは限らない。多くのタイヤメーカーでは、使用開始から5年以上経過したものは速やかな点検を、製造から10年以上経過したものは交換を推奨している。

 スタッドレスタイヤの場合は、一定条件下の試験によって3年程度は性能を維持するという結果が出ている。もちろん劣化の速度は使用状況や環境によって異なり、これはあくまで限界の目安で、それより早めの交換が安全を確保するうえでは必須だ。

タイヤを長持ちさせるコツ

■タイヤ洗う際はできるだけ水のみを使用する
 洗剤を使用してタイヤを強く洗ってしまうと、劣化の原因物質からゴムを保護するための劣化防止剤やワックスによる保護層まで洗い落としてしまう可能性がある。できる限り水洗いを心がけよう。

■適正な空気圧に保つ
 自転車と同様にタイヤの空気は少しずつ抜けてくる。空気圧が適正値にないと偏摩耗を招くので定期的にチェックして適正な空気圧を維持することが長持ちにつながる。

■「急」のつく動きはNG
 急発進、急ブレーキといった急な動きはタイヤにより強いトラクションがかかり、摩耗を早めてしまう。スムーズな運転を心がけることは安全を守るだけでなくタイヤの消耗を抑えることにつながる。

■重い荷物を積みっぱなしにしない
 荷物が重ければそれだけタイヤに荷重がかかり摩耗を早めることになる。重い荷物を運べるのがクルマの利点ではあるが、不必要なものを積みっぱなしにはしないほうがタイヤの消耗は抑えられる。

■タイヤをローテーションさせる
 ローテーションとは装着済みのタイヤを入れ替えて摩耗を均一化させること。一般的にエンジンの力が加わる駆動輪のタイヤの方が早く摩耗する傾向があるため、これらを入れ替えることでそれぞれのタイヤの摩耗する箇所を分散させ、全体としてタイヤを長持ちさせることができる。

■保管方法に注意する
 冬にはスタッドレスタイヤを、それ以外のシーズンは夏用タイヤに履き替える人は多いだろう。使用しないタイヤを保管する際にはゴムを劣化させる要因である日光、水分、油、熱源などを避けることができる冷暗所に保管しよう。

 重量のあるホイールごと保管する場合は空気を半分程度抜いてゴムへの負担を減らし、平積みにすると変形しにくくなる。逆にタイヤ単体で保管する場合は、平積みすると上のタイヤの重さで潰れてしまう可能性があるので縦にして保管したほうがいい。

 また、長い間動かさない場合、地面に接している面が潰れて変形してしまうので適度に乗ってあげることもタイヤの寿命を延ばすためには必要だ。

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