日本のみならず、世界でも圧倒的な信頼を寄せられる4WDといえばランドクルーザーだろう。ラダーフレームを採用し、砂漠でも、亜熱帯でも、その性能をいかんなく発揮する。
そんな現行のランクル200もモデルライフはすでに10年を経過。時期型”300″への期待が膨らむが、ベストカースクープ班が情報をキャッチ。
なんとハイブリッドが設定されるという。世界に誇るタフで、ラグジュアリーな1台はどのように進化するのか。いまわかっているすべてをお伝えしよう。
文/CG:ベストカー編集部
ベストカー2018年8月26日号
■V8廃止でV6ターボとV6ハイブリッドになる
国産SUVの最高峰であり、そして世界中の悪路で絶大な信頼性を誇るランドクルーザー。
そのランクルシリーズのフラッグシップモデルである200系の現行モデルはデビューから今年で11年目を迎えるが、その次期モデルの存在が今回、判明した。
現行のランクルは先代100系からいっそう豪華な内外装が与えられて2007年9月デビュー。その後2011年12月には外観デザインの改良やオフロード走行時の補助装置を採用、2015年8月には外観デザインの大幅変更やトヨタセーフティセンスを採用。
この2度のマイナーチェンジによって最新の技術が投入され、さらに度重なる改良によって着実な進化を遂げてきた。
しかしその間、このランクルと並ぶ世界最強のオフローダーとして人気のベンツGクラスとレンジローバーは新世代モデルへと一新。
今年、Gクラスは1979年の登場以来初のフルモデルチェンジを実施。いっぽう、レンジローバーは2013年登場の現行型ではオールアルミボディなどの最先端技術が導入されている。
そこで、これら世界のライバルに対抗するべく、ついにランクルも2020年夏のフルモデルチェンジを計画しているとトヨタ関係者は言う。
その次期型は300系になる予定で、世界中で愛されてきたタフさ、それにラグジュアリー性を一段と高め、さらに安全性能を含めた世界トップクラスのSUVとして大きく進化する。
そして、そのフルモデルチェンジは、パワートレーンからシャシーまで、すべてが新しくなるというから注目だ。
なかでも最大のポイントとなるのがパワーユニットで、先代型と現行型で採用されてきたV8エンジンは廃止。
次期型の国内仕様ではレクサスLSに採用されているV35A・FTS型をベースにした3.5LのV6ターボ、そしてこの3.5LのV6ターボのハイブリッドユニットという2本立てになる。
つまりダウンサイジングターボ化が図られ、また国産車では初のターボ&ハイブリッド車となる可能性があるわけだ。
なお、4.6LのV8エンジンを積む現行型のJC08モード燃費は6.7〜6.9km/Lというガスイーターぶりだが、次期型は新世代パワーユニットの搭載により燃費は大幅に改善されるという。ハイブリッド車では10㎞/ℓ台を達成してくるはずだ。
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