誰しも新しいクルマを購入する時、今まで乗っていたクルマはできるだけ高く買い取ってもらい、できるだけ多くの軍資金を作りたいと思うものだ。しかし、予想以上に査定は厳しく、満足のいく査定額を提示されることは難しい。
今回は、ディーラーの査定士が、買い取りしたいクルマや、正直、買い取りしたくないクルマなどの特徴を伝授。近々、クルマの乗り替えを検討している人、そうでない人もぜひ参考にしてほしい。
文/関谷明日香、写真/写真AC
【画像ギャラリー】査定士はどこを見ている? チェックポイントを詳しく紹介!(9枚)画像ギャラリー煩雑な手続きなし! 下取りから新車購入までがスムーズに
クルマの下取りとは、ディーラーなどの販売店でクルマを購入する際に、現在乗っているクルマを売却して引き取ってもらうことだ。そして、下取り代金は自動的に次に購入するクルマの支払いに充てられることになる。
下取りのメリットは、今まで乗ってきたクルマの売却手続きを販売店側に任せられるという点。つまり、中古車買取店に出向いて査定を受けて、それを現金化して別のディーラーに出向いて次のクルマを購入するといった煩雑なプロセスを踏むことなしに次のクルマに乗り替えができるということだ。
ディーラーが行う下取りの目的は「利益を出すこと」ではなく、あくまでも客が新しいクルマを購入してくれることの前仕事。面倒な手続きなどもサービスの一環としてしてくれるのもお得に感じるところだ。
では、ここからは査定士がどんな点を見て下取り額を決定するのかをご紹介しよう。
査定をする時に重視する点は?
・傷や汚れ、臭い
ボディの傷の状態は重要なチェックポイント。板金塗装が必要になるへこみが伴っているような傷かあるかどうかは入念にチェックする。
また、シートやフロアマットの汚れ、臭いもチェックする。特に最近は禁煙車を好む人が多くなっているため、タバコの臭いが残っているとかなりのマイナス査定になる。
・エンジン周りの状態
長らく放置されたクルマはエンジンがかからないなどのトラブルが起きやすい。また、エンジンルームには事故歴を判断する情報がたくさん詰まっているため、査定士はエンジン周りを入念にチェックする。そのため、エンジンルームのコンディションはこまめにチェックしておくことをお薦めする。
・走行距離
基本的には走行距離は少ないほうが高額査定になりやすい。ただし、年式との走行距離のバランスも重要なチェックポイントとなる。たとえ極端に走行距離が少なかったとしても年式が古い場合は、長期間走行していなかったクルマの可能性があるため、査定額はかなり下がってしまうこともある。長期間にわたり走行していないクルマは、部品がサビついていたり、走行不良や故障が起きやすくなるためだ。
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