新車市場において、しばし設定される「限定車」。通常のカタログモデルとは異なり、販売期間や台数を区切った、特別な装備を追加したモデルや趣味性の高いスポーツモデルでは、通常よりパフォーマンスアップした仕様が販売されるケースもある。
今回、紹介するのはまさに後者のような限定車。直近ではWRX STIをベースとしたS208が即日販売したことも記憶に新しいが、本稿で紹介する車も今なお根強い人気を誇るモデル揃い。
前回の【2000~2009年編】に続き、2010~2018年に登場した限定車からベスト20を選出する。
文:斎藤聡、ベストカーWeb編集部
写真:編集部、MAZDA
ベストカー2018年8月26日号
タイプRにランエボも!! 注目のベスト3は?
■3位:ロードスター 25周年記念車(2014年)
3位のロードスター 25周年記念車は、リトラクタブルハードトップ車の6速MTをベースに、ピストンコンロッドの重量バランスとフライホイールの軽量化が施されたメーカー製ライトチューンモデル。
排気量が大きくなりすぎたNC型シリーズの異端児ではあるけれど、2Lの排気量がもたらす余裕の走りをさらにリファインしたメーカー製ライトチューンエンジンが味わえるのは大きな魅力のひとつ。
ほかのロードスターにはない独特の乗り味も魅力に挙げていいと思う。
■2位:先代シビックタイプR(2015年)
2位の先代シビックタイプRは、ニュルブルクリンクFF最速に挑んだエンジニアの熱、この1点で買いだと思う。
チューニングを施すことは簡単だが、タイトルを取るためのチューニングはまったくハードルの高さが違う。
タイヤメーカーまで巻き込んでタイヤ開発を行った戦うスポーツカー。これは持っていてうれしい。ホンダらしくもある。
■1位:ランサーエボリューションX ファイナルエディション(2015年)
そして1位はランエボX。
まだ期待と希望をなくしたわけじゃないけれど、三菱からランエボが復活する可能性は残念ながらかぎりなく少なく、たぶんもう二度と買えないクルマなのだ。
これはファイナルエディションにかぎらないけれど。25年にわたって途切れることなく積み重ねてきた三菱の4WD制御のノウハウがふんだんに込められている。登場時点で、確実に世界最高峰の4WD制御技術を搭載していたクルマなのだ。
速く走るという意味で、性能は依然としてトップクラスにある。
【斎藤聡】
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