2022年7月7日、日産自動車は商用バン&ワゴン「キャラバン」に名門ブランド「AUTECH(オーテック)」仕様を新設定し、発売しました。オーテックは現在エルグランドからルークスまで日産8車種に設定されています。「プレミアムスポーティ」をコンセプトにしたこのオーテック仕様は、キャラバンの実質的な最上級グレードとして位置づけられます。
文/ベストカーWeb編集部、写真/池之平昌信、NISSAN
■余裕で10年付き合える相棒だと思えば
商用バン界で根強い人気を誇る日産キャラバン。かねてより多くのパーツショップがドレスアップ仕様(パーツ販売)を提案してきたが、今回ついに「本家」ともいえる「AUTECH(オーテック)」仕様が発売となった。
オーテックは、よりスポーツ志向の強い「NISMO」と並ぶ日産車のカスタマイズ仕様としてすっかり定着(どちらかといえばオーテックはプレミアム志向)。エルグランド、エクストレイル、ノート、リーフ、ルークスなど8車種に設定されており、いずれも高い人気を誇っている。
今回新発売となったキャラバンは、ダイナミックで力強く、存在感あるスタイルに、こだわりを尽くした最上の質感を付加。キャラバンの最上級グレードとしてふさわしいデザインと雰囲気をまとっている。
オーテックならではの「こだわり」は各所に見えて、エクステリアでいうと、どの角度から見ても美しく輝くようデザインされたドットパターンのフロントグリル、キャラバンらしい安定感と、ワイド&ローな印象をより強調するフロントプロテクター、プレミアム感と力強さを融合させたデザインの15インチアルミホイールなどなど。
「もっと派手になるかな」と予想していたが、そこはさすがオーテック、上品なのに力強く、このままキャンプ場にあっても工事現場にあっても、独特の存在感を力強く示すデザインになっている。車両本体価格は、外装のみを仕上げた「Exterior Selection」のワゴン2WD、ロングボディ標準ルーフ(ベースは「GX」)10名乗りで371万3600円。なかなかいい値段だが、なんといっても最上級グレードであり10年余裕で付き合える相棒だと思えば高くない。
こうなると「商用バン界の双璧」のもうひとつ、トヨタハイエースもぜひ「GR仕様」を展開して真っ向勝負してほしい。すでにモデリスタバージョンが存在するが、そこからさらにもう一歩飛躍したコンプリート仕様の登場を待つ。
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