トヨタが誇るラージミニバンである、「アルファード」と「ヴェルファイア」。上品さや洗練さを演出するアルファードに対し、若々しい力強さや艶やかさを演出する「ヴェルファイア」は、いまはアルファードの勢いに押され気味ではあるが、かつてはアルファードよりも多く売れていた時代もあるなど、人気の潜在力は抜群のモデルだ。
2023年5月といわれているアルファードのフルモデルチェンジのタイミングで、ヴェルファイアは消滅するのでは、とのうわさもあるが、トヨタが、このポテンシャル高いヴェルファイアをみすみす捨てるわけがないと筆者は考えている。
そんなヴェルファイアだが、中古車で購入する際には、気を付けてほしいポイントがいくつかある。ヴェルファイア中古車における、得する買い方をご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:TOYOTA
中古車では、安定した人気を維持
自販連の登録車販売台数によると、2022年のヴェルファイアの登録台数は、わずか2247台。アルファードの6万0225台とは、なんと30倍近い差がついてしまった。半導体不足によって、生産を売れ筋のアルファードに絞った可能性もあるが、2017年まではアルファードと同数以上を売り上げていただけに、驚きの結果であった。
(編集部注/ヴェルファイアの販売台数の減少は、2021年頃から「次期型はヴェルファイアがカタログ落ちしそう」という情報が全国のトヨタ販売店に流れており、各ディーラーや営業マンが顧客へ向けて積極的に「アルファードのほうがよいのでは」と誘導していた背景がある。試乗車やカタログの準備もアルファードに強い力点が置かれたこと、値引き額や下取り査定額に差がついたこと(アルファードのほうが有利)も大きなポイント)
新車は売れなくなったものの、現行型の30系ヴェルファイアは中古車市場で安定した人気がある。これには海外での需要が深く絡んでいるのだが、2022年には、4年落ちの2018年式(後期型)の相場が500 万円超(業者向け中古車オークションの相場値であり、市販価格はこれより高い。以下の中古車相場価格も同様)となるなど、驚異的な相場となっていた。ただ9月をピークに年末に向けて下落しており、2023年2月中旬現在の相場は、2018年式で450万円ほどに落ち着いている。
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コメントの使い方「、」をやたら使うところがあるね。