「元祖ワル顔」ヴェルファイアの中古を狙うなら2018年式以降が絶対にお得な理由と事情

ヴェルファイアの中古車を買うならば、2023年は前期型が買い時

 もし、ヴェルファイアの中古車を狙うならば、2023年に買い時なのは、現行モデルの前期型だ。前期型の最終年式である2017年式は、今年2023年に入り、海外輸出需要が少なくなっている年式であるため相場が下がり、手ごろな価格で落ち着いてきた。また現行モデルであるため、豊富にあるカスタムパーツで自分好みにドレスアップして乗ることもできる。ちなみに、新車で売れ筋だったのは、2.5Lガソリン2WDのエアロ仕様、「Z-Gエディション」。中古車市場でも、このグレードの流通量がもっとも多く、リーズナブルな個体を見つけることができるだろう。

 ただ、後期型へと切り替わった2018年式の場合は、2017年式とは事情が異なっている。一般的には、流通量が多いと中古車価格は下がる傾向になるのだが、2018年式は、中古車相場が、2019年式や2020年式と大差ない状況にあるのだ。

 実は、ヴェルファイアが多く輸出されるマレーシアでは、「製造5年落ちまで」という輸出規制があり、2023年は2018年式が「行く」限界年式。状態の良い個体(距離5万キロ未満、評価点 4.5点以上/6点満点)は人気があるため、相場が落ちにくく、そのため、2019年式や2020年式と、大差ない相場価格となっている。ちなみに、現地マレーシアでは、(日本で一番人気だった)2.5Lガソリン車のヴェルファイアは販売されておらず、そうした事情も、日本におけるヴェルファイアの中古車相場に深く影響している。

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ヴェルファイア後期型のモデリスタエアロ。人気車だけにカスタムパーツが多く出ている。純正エアロパーツ装着車は、下取りで加点対象となりやすい
ヴェルファイア後期型のモデリスタエアロ。人気車だけにカスタムパーツが多く出ている。純正エアロパーツ装着車は、下取りで加点対象となりやすい

数年間だけ乗るならば、2018年より後の年式がお得

 ただもしも、数年間だけヴェルファイアに乗りたい、というのならば、2018年以降の年式(2020年式や2021年式など)のモデルを購入し、1~2年後、「行く」限界年式になったら下取りに出すと、かなりお得にヴェルファイアに乗ることができる可能性がある。下取り価格が、中古車購入時の価格を上回ることはないだろうが、走行距離が少ないなどの状態次第では、かなり良い下取り価格を引き出せる可能性は高い。

 ヴェルファイアは、新車が売れていなかったため、年式が新しくなるほど、中古車の個体数が少なくなるが、もし、2023年5月~6月とされるアルファードのフルモデルチェンジのタイミングで、万が一、ヴェルファイアが消滅するようなことになった場合、マレーシアのヴェルファイアファンからの需要が高まり、プレミア価格となる可能性もなくはない。

 いずれにせよ、ヴェルファイアの中古車を狙う場合は、マレーシアへの輸出の「限界年式」も考慮して選ぶと、お得になる可能性がある。参考になれば幸いだ。

2022年モデルのヴェルファイアゴールデンアイズ3。2022年の販売台数はわずか2247台と希少。当年モノの中古車は、現時点、中古車市場に登場していない
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