ベンツ G63AMG6×6〜8000万円の愉悦〜しかも日本限定5台!?

ベンツ G63AMG6×6〜8000万円の愉悦〜しかも日本限定5台!?

 メルセデスが本気でこのクルマを売るとはビックリ。エコと対極にあるが、こういう姿勢がクルマをおもしろくする。

モンスターだけどSクラスの高級感

 先日4月、メルセデスベンツ日本は、5月1日~12月上旬までの期間限定で、東京ミッドタウン(東京都港区)にメルセデスブランドの新コンセプトの情報発信基地『Mercedes me(メルセデスミー)』をオープンすると発表。

 同時にとんでもないクルマも発表!

 そのクルマとはG63AMG6×6と命名されたモンスターで、日本で人気の衰えを知らないGクラスをベースとした6ホイーラー(6輪車)だ。コンセプトカーは存在したが、まさか本気で市販するとは…!!

  • ボディサイズは 全長5875 × 全幅2110 × 全高2280㎜,
  • 最長ホイールベースは4220㎜,
  • 車重は3850㎏と巨大!
  • ピックアップ風のボディが架装され、見るものを圧倒。

 いやいや、この見た目で圧倒されるのはまだまだ序の口。

 Gクラスは’79年にデビューして以来、基本的なデザインは変えずに生産が続けられている。そのいっぽうで、時代に合わせてパワートレーンを進化させているので、単なるレトロなオフローダーではない。

 今回発表されたG63AMG 6×6は35年に及ぶGクラスの歴史の中で培った技術を惜しみなく投入した究極のオフロードモンスターに仕上げられている。

 誰もが注目する6輪車のドライブトレーンは、オーストラリア軍などに供給している軍用車の技術が盛り込まれている。G63AMG 6×6には、3本の車軸、車軸間に合計5つのデフが装着されていて、5つすべてにロック機構が盛り込まれている。会場でたまたま居合わせた自動車評論家の川上完氏もこのデフを〝凄い!〟と絶賛。

 そして市販乗用車(←といっていいのだろうか…)としては珍しいポータルアクスルを採用。足回りには、防弾車用の強化コイルに、ラリーで定評のあるオーリンズのガスダンパーを組み合わせてサスペンションを最適化。さらに、タイヤ空気圧調整システムを装備。タイヤ空気圧は砂漠で0・5バール、通常時3バールに設定し、常に最適なトラクションを得ると同時に快適な乗り心地も提供するが、タイヤの空気圧チェンジはわずか20秒で完了という優れモノ。

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  • フロント1輪、リア2輪の6輪。
  • 全部で5つのデフを装着し、すべてロックが可能。足回りでは
  • 防弾車用のコイル+オーリンズのガスダンパーを採用

 圧巻は最低地上高で、な、な、なんと46㎝(ちなみにメガクルーザーは42㎝)!前述のポータルアクスルの採用もあり、水深1mの川渡りも可能というから開いた口がふさがらない。

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 ボディの下を匍匐前進できてしまうこの地上高!この小山のようなG63AMG 6×6の心臓部は、544ps/77・5㎏mをマークする5・5ℓ、V8直噴ツインターボ。トランスミッションは7ATだ。燃費は公表されていないが、ガソリンタンクは159ℓだから500㎞くらい走れるのか?

 インテリアは、「モンスターだけどSクラスの高級感」(メルセデスベンツ日本談)のとおり、ゴージャス。このギャップがたまらない。ただ、乗り込むのが大変。ロッククライミングやるくらいの気概が必要か。じゃあ、女性はどうするの? 野暮なことは聞かずに、お姫様だっこして乗せてあげればいいだけ。

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 インテリアはくつろげる空間を好演出。ただクルマの側壁を登ってここまでたどり着くのは大変

 日本割り当ては、今年生産ぶんで5台(昨年日本でGクラスの販売が約2倍になったご褒美だとか)。受注期間は4月25~8月31日までで価格は8000万円。ほかのメルセデスのモデル同様に3年間走行距離無制限のメルセデス・ケアが無償で受けられるというのも凄い話。で、メインテナンスはディーラーでOKなのだが、手に負えない場合は、クルマを本国に送るのではなく、専門エンジニアがドイツから来日するという手厚いサポートもある。

 いったいどんなセレブが買うのか? ただ、どんな強烈なキャラでも負けそう……。

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