2023年1月にスズキが発表した成長戦略。その中で突然EVの投入計画を発表。しかも日本市場では2030年までに軽商用EVを始めとした6モデルを投入するという。スズキEV戦略のカギを握るのは何か?
※本稿は2023年2月のものです
文/佃義夫、写真/SUZUKI、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年3月10日号
■世界を見据えたスズキのEV戦略
スズキの鈴木俊宏社長は、2030年度スズキ成長戦略の柱にEV積極投資で、2030年度売り上げ目標を倍増の7兆円とすることを発表。2030年度までに電動車開発に2兆円を投じ、うち5000億円は電池関連の投資とする。
EVはまず国内に軽商用車を手始めに6モデル、稼ぎ頭のインドで2024年度に小型SUVタイプのEVを投入し、6モデルを設定。EVシフトが急速に進む欧州向けに5モデルEVを投入。
スズキの日・印・欧EV戦略の成否は、まず日本国内での軽BEVで百万円台の低価格を実現できるか。鈴木俊宏社長も6月で8年目を迎える。カリスマ・修氏が昨年6月に会長退任後に鈴木俊宏体制でトヨタ連携へ本格移行。国内での軽生き残りは「EVを適材適所でいかに低コスト投入できるか」とする。
一方、インドで5割シェア奪還とともに、有望なアフリカも睨んだEV戦略はトヨタとの連動いかんとなるだろう。
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