フーガとシーマも生産終了し、今や残るセダンはスカイラインのみとなってしまった日産。過去にはセドリックやサニーなど、日産の歴史を語るうえで欠かせないモデルも多く存在した。そんな日産の消えたセダンを振り返ろう。
※本稿は2023年4月のものです
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部、日産自動車
初出:『ベストカー』2023年5月26日号
■現在残るセダンはスカイラインのみ
日産のセダンは21世紀に入って消滅したクルマが非常に多いものの、ゴーン体制の発足で車名変更を含め後継モデルがそれなりにあったことは評価できる。
しかし、2010年代に入って日産のセダンが魅力を失ったのは数年前までよく言われた「日産の国内軽視」も無関係ではないだろう。ただ、現在の日産はEVに注力している。「空力など航続距離で有利」という理由で、セダンが復活する可能性はあるかもしれない。
■老舗ブランドも消滅
●セドリック(10代目・1999~2004年)
セドリックとグロリアはトヨタならクラウンに相当する日産を代表する上級セダンだった。しかし、1995年登場のY33型で魅力を失い、Y34型で持ち直したが、ゴーン体制になったことでフーガに移行。
●プレジデント(4代目・2003~2010年)
プレジデントは長年続いた2代目モデルの後、インフィニティQ45ベースの3代目モデルに移行。3代目モデルは魅力的だったが、3代目シーマベースとなった4代目モデルで絶版に。
●ローレル(8代目・1997~2003年)
ローレルはセドグロやクラウンの需要が主に法人向けだった時代、オーナー向けの最上級車だった。しかし、晩年は魅力に欠けるようになり、ティアナを後継車に絶版に。
●サニー(9代目・1998~2004年)
サニーは特に1970年代までのFR時代、通好みのスポーツ性も備えるセダンだった。FF化以降も堅実なセダンではあったが、機能以外の魅力に欠けるようになり、ティーダに移行。
●フーガ(2代目・2009~2022年)
セドグロの後継車となるラージセダンで、日産車らしいスポーツ性も備えていた。しかし、車名の変更による認知やスタイルが原因だったのか、2代目モデルでシーマともども絶版となった。
コメント
コメントの使い方日産はゴーンが建て直したと思いきや図々しくも世界戦略に出たおかげでポシャリましたね。現経営陣もリーフをジェット戦闘機と競争させているCMなんかにgoサインを出している時点で電気自動車の時代になってもOUTだろうな。内情は良く知らないが、ユーザーとしては、901運動の頃が一番良かった。
日産のダメなところ
ユ-ザ-を大事にしないこと→カテゴリ-無視
フ-ガ-、シ-マに見られるように市場ニ-ズを的確に把握してないこと。
いつまでも技術の日産なんて謡ってるが、ハイメカエンジン、HV、Vテックなどお客の心をつかむ技術開発が見当たらない。トロコイドATは確かに素晴らしいけど