2023年4月、同年12月にトヨタ カムリが国内販売を終了することが発表された。日本国内市場からは姿を消し、今後は海外専売車となる。10代、43年にわたるカムリの歴史を振り返っていこう。
※本稿は2023年4月のものです
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部、トヨタ自動車
初出:『ベストカー』2023年5月26日号
■初代はセリカの兄弟車だった
カムリの初代モデルは、セリカカムリの車名が表すように、セリカの兄弟車となるFRのスポーツセダンとして1980年に登場した。
初代の販売期間は短く、1982年に2代目に移行。初代はビスタ店での販売だったが、「広いセダン」を売りにしたFFになった2代目はカローラ店での専売となり、ビスタ店で販売される初代ビスタが誕生。
3代目は1986年に登場。ポジションは2代目と同じながら、いい意味で質素だった2代目に対し「FFのマークII」と呼ばれるほどゴージャスなクルマとなり、ビスタにはハードトップも加わった。さらにカムリには2代目でV6エンジンを搭載するプロミネントが追加され、アメリカでの生産も始まった。
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