か、可愛いすぎる! なんとフィアットが名車「トッポリーノ(正しくはトポリーノ)」を復活させたのだ。それも超小型の電気自動車ときたら、時代が待ち望んだ新世代モビリティじゃないの! 早速その詳細をお伝えしよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/ステランティス
■初代トッポリーノは「子ネズミ」を意味する偉大なクルマ!
ヨーロッパには長い自動車の歴史があるが、その歴史を新型車のマーケティングにも巧みに活かしていると感じる。今回登場した「トッポリーノ」はまさにその典型。イタリアの戦後復興を支えた偉大なクルマ、初代フィアット500のニックネームを、最新の超小型EVのネーミングとして復活させたのだから。
そもそもトッポリーノとは「子ネズミ」のこと。1936年から1955年にかけて生産された二人乗りの小型車「フィアット500(初代)」に付けられたあだ名だ。
とはいえ新型トッポリーノのエクステリアは、初代というより2代目に似ている。多くの人にとってフィアット500といえば、ルパン三世も愛用した「あのクルマ」だから、これは当然かもしれない。2007年に登場した現行のフィアット500も、依然として人気を誇っていることだし。
というわけで新しいトッポリーノだが、こいつには一足先に生まれた兄貴がいる。シトロエンが2020年に発表した「アミ」がそれだ。アミもまたフランスの自動車史に名を刻む名車だが、こいつが超小型EVに生まれ変わったことが、トッポリーノ復活の伏線となった。
■めまいがするくらい可愛い
それにしてもトッポリーノは可愛い。EVだろうと小っちゃかろうと鈍かろうと、すべてを許せる脱力感に満ちている。全長はたったの2535mm、全幅は1400mmしかなくて2人しか乗れないが、あらゆる超小型モビリティを置き去りにする神通力を備えている。いまでいえば「ちいかわ」だ。
そしてトッポリーノはオシャレでもある。一番感心するのが、フロントガラスの外からチラ見えする布張りのダッシュボード。カマボコ状のクッションみたいで、これだけでセンスのよさにめまいがする。
おまけにグレードは、ガラストップのノーマルモデルに加えて「ドルチェヴィータ(甘い生活!)」というオープンモデルがある。こちらはくるくる巻けるキャンバストップに加えて、ドアがロープ張り(遊園地のSLみたい)になるというオシャレ仕様。これは2代目フィアット500にあったビーチ仕様「ジョリー」のオマージュだ!
コメント
コメントの使い方最高速度48km/hだと間違いなくルパンは捕まる。