ある日ふと気がつくと、ボディやヘッドライド、フロントガラスなど、愛車のあちこちにびっしりと張り付いた大量の虫が! 虫が大量発生する夏や秋にありがちな、クルマにひっ付く虫への対策とは?
文/井澤利昭、写真/写真AC、Adobe Stock
愛車が見るも無残な姿に! クルマに虫がこびり付くシチュエーションとは?
虫たちの活動が活発になる夏場は、特に虫がクルマにこびり付きやすくなる季節。ロングドライブ後にライト周りやボディに点々とこびり付いた虫の死骸は見ているだけで憂鬱になる……。
夜間の走行ともなれば、虫がこびり付く確率はより高まる。夜行性の虫の一部はクルマの灯火類から発せられる紫外線に反応して集まる習性があるため、ヘッドライト周辺を中心に、バンパーやグリル周りといったクルマのフロント側は悲惨なことになる。
また、一般道に比べてスピードが高くなる高速道路での走行も、クルマに虫がこびり付きやすくなるシチュエーションのひとつ。虫が多い山間部を通るルートともなれば、当然ながらその傾向はさら強くなる。
「夏の夜に山間部の高速道路を走る」という最悪の条件が揃おうものなら、大量の虫が愛車にこびり付くことは覚悟しておかなければいけない……。
見た目の悪さはだけじゃない!? 虫がこびり付くことによるクルマへのダメージ
クルマにこびり付いた大量の虫は、そのまま放置してしまうと乾燥して硬くなり、通常の洗車だけでは落としにくくなってしまう。
特にボディに付着した虫の死骸を、爪などを使ってガリガリと無理に剥がそうとすると、塗装面を傷付けてしまうので注意が必要だ。
また、虫の死骸に含まれる酸性の成分がボディの塗装面を浸食し、シミや腐食の原因となることも。腐食した塗装が剥がれてしまうことで、そこからさらにサビへと進行してしまう危険すらありうる。
さらに、フロントガラスに大量の虫が付着することによる視界不良やワイパーゴムへのダメージ、ヘッドライトを覆うことによる減光など、安全上の問題も発生する。
こうした理由から、愛車にこびり付いた虫の死骸はそのまま放置せず、できるだけ早めの除去するようにしたい。
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