経済性で見たらハイブリッドはホントにお得!? ノアとRAV4で徹底比較

経済性で見たらハイブリッドはホントにお得!? ノアとRAV4で徹底比較

 近年は様々な車種でハイブリッドが普及し、同一車種の中でもハイブリッドとガソリンエンジン、それぞれのパワートレインから選べるようになってきている。’そこで、ハイブリッドとガソリンの価格差はぶっちゃけ妥当なのか?計算をして考えてみた。

文/西川彰吾 写真/ベストカー編集部、TOYOTA

ハイブリッド優勢か!?!? ガソリン車が選ばれる理由とは!?!?

多彩なパワートレインを用意するRAV4
多彩なパワートレインを用意するRAV4

 このような比較をする場合は購入価格のガソリンか、燃費のハイブリッドかという図式になる訳だが、グレードラインアップなどを見ると「実質パワートレインの選択はハイブリッド」となってしまうことも多い。

 そこで今回はガソリンも現実的な選択肢となるノアとRAV4を対象に考えてみた。ノアは登場当初、トヨタディーラーでは価格的な理由からガソリンを選択するユーザーも多いと聞いた。RAV4は価格面もそうだが、ダイナミックトルクベクタリングAWDというガソリン車ならではの選ぶ理由がある。また、どちらもグレードラインアップはガソリンとハイブリッドともに似ている。

 では実際にそれぞれのガソリンとハイブリッドの差を見てみよう。価格と燃費の差は以下の通りだ。

ノア(グレードS-Z 2WD)

ガソリン:332万0000円・15.0㎞/L(WLTCモード)

ハイブリッド:367万0000円・23.0㎞/L(WLTCモード)

価格差:35万円

燃費差:8.0㎞/L

RAV4(グレードAdventure)

ガソリン:368万4000円・15.2㎞/L(WLTCモード)

ハイブリッド:430万3000円・20.3㎞/L(WLTCモード)

価格差:61万9000円

燃費差:5.1㎞/L

フルモデルチェンジ後の現行型ノア
フルモデルチェンジ後の現行型ノア

実際に燃費を計算してお買い得かどうかをチェック!!

 それぞれの価格差を燃費性能で補うにはどれくらいの走行距離が必要となるのだろうか。まずはレギュラーガソリンを160円と仮定し、カタログ値の燃費性能で1万キロ走行するのに必要なガソリン代を考えてみた。まずノアの場合、1万キロ走るとハイブリッドとガソリンのガソリン代は以下の通りだ。(小数点以下切り捨て)

ガソリン:10万6666円

ハイブリッド:6万9566円

価格差:37100円

次にRAV4の場合は以下の通りとなる。

ガソリン:10万5263円

ハイブリッド:7万8817円

価格差:26446円

 このデータから考えるとノアの場合は約9.4万キロ、RAV4の場合は23.4万キロ走行すればハイブリッドを買った元が取れる計算になる。ノアの走行距離はまだ現実的と言えるが、RAV4の走行距離はあまり現実的とは言えないだろう。

発売から時間がたっても色褪せない魅力があるRAV4
発売から時間がたっても色褪せない魅力があるRAV4

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