マジかよダイハツ! タントもルーミーも全車出荷停止! 不正に関する第三者委員会報告と今後の対応を発表

マジかよダイハツ! タントもルーミーも全車出荷停止! 不正に関する第三者委員会報告と今後の対応を発表

 今年4月に端を発したダイハツの不正について、調査を進めていた第三者委員会がダイハツに報告書を提出した。ダイハツは国内外で生産している全車両について、生産を一時停止することを発表した。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ダイハツ

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■64車種・3エンジンで不正を確認

5月から出荷・販売を停止しているダイハツ ロッキー
5月から出荷・販売を停止しているダイハツ ロッキー

 ダイハツが、不正関連の調査を依頼した第三者委員会から報告書を受領し、国土交通省と経済産業省に今後の対応と併せて報告したと発表した。

 報告書によれば、4月のドアトリム不正、5月のポール側面衝突試験不正に加えて、新たに25の試験項目において、174個の不正行為があったことが判明した。

 不正行為が確認された車種は、すでに生産を終了したものも含め、64車種・3エンジン(生産・開発中および生産終了車種の合計)。この中にはダイハツブランドの車種に加え、トヨタ、マツダ、スバルへOEM供給をしている車種が含まれる。

 調査の最終段階では、ダイハツ・ムーヴ、ダイハツ・キャスト/トヨタ・ピクシスジョイ、ダイハツ・グランマックス/トヨタ・タウンエース/マツダ・ボンゴのエアバッグに関する試験において、量産品と同じ「エアバッグ展開コンピューター(ECU)」が使われていなかったという不正が判明したという。

 技術検証を行い、エアバッグに関する乗員保護性能に問題はなかったものの、検証を行う中で、キャスト/ピクシスジョイの側面衝突試験における「乗員救出性に関する安全性能(ドアロック解除)」が法規に適合していない可能性も判明している。

 これを受けてダイハツは、国内外で生産中のすべてのダイハツ開発車種の出荷をいったん停止することを決定。今後は法令遵守を大前提に、経営、職場風土や文化、適切なモノづくり&コトづくりという3つの観点から改革に取り組むことを明らかにした。

 併せてダイハツの親会社となるトヨタもリリースを発表し「弊社としましても、2013年以降、小型車を中心にOEM供給車を増やしており、これらの開発がダイハツの負担となっていた可能性がある事、ならびにダイハツにおけるこのような認証業務の状況を把握出来ていなかった事について、深く反省をしております。」と述べている。

 今回のダイハツの不正に関しては、2023年4月、海外向け車両4車種(トヨタ ヤリスエイティブ、プロドゥア、トヨタ アギヤ、開発中車種)について、側面衝突の認証申請に不正があったと発表したことが発端となった。

 さらに5月には、国内でも販売するロッキーとトヨタ ライズについて、ポール側面衝突試験に関する認証にも不正があることが明らかとなり、ダイハツは人気車種でもあったこの2台の出荷・販売を停止した状態が続いていた。

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