2019年5月21日、オーストラリアトヨタと台湾トヨタが突如、グランビアを発表した。このグランビアは新型ハイエースをベースとした高級ミニバンとなる。日本ではグランドハイエースとして、2019年10月に発売される予定だ。
さて、ハイエースよりいいのか? アルファード&ヴェルファイアとの棲み分けはどうなるのか?
文/ベストカー編集部
写真/台湾トヨタ
初出/ベストカー2019年7月10日号
発表されたグランビアは全長5300mm、全幅1970mm
トヨタの新車投入計画によれば、2019年10月、トヨペット店扱いの新型VIP仕様ミニバンが計画されているという。
少なくとも複数の情報源から同様の情報が確認できており、販売店の情報に精通する遠藤徹氏に確認したところ「その情報に間違いはない」との太鼓判。
これらの情報を総合すると、この2019年10月投入のVIPミニバンは、ハイエースワゴンの後継モデルということで間違いない。
さらにその内容を追っていくと、2019年5月21日、オーストラリアと台湾で発表された新型グランビアがまさにそれ。海外向けとして2019年2月に発表された新型ハイエースをベースに”乗用ワゴン”ミニバンとして開発されたのがグランビアだ。
ハイエースよりコワモテ顔で人気爆発?
エクステリアは写真を見てのとおり、いわゆるキャブオーバーではなく、小さいボンネットを持ったセミキャブ型。
より高い衝突安全性を確保するためにも必然のスタイルで、ボディは環状骨格構造を採用するTNGAコンセプトに基づいた新開発され、高い剛性と衝突安全性を備えている。もちろん先進安全装備「トヨタセーフティセンス」も装備される。
発表された新型グランビアのボディサイズは以前のグランビアよりも大型化され、全長は5300mm、全幅は1970mmと海外仕様の新型ハイエースショートボディ標準ルーフよりも全長が35mm、全幅が20mm幅広くなった。全高1990mmとホイールベース3210mmは同じだ。
現行200系ハイエースバンと比較してみるとどうか? 現行200系ハイエースバン・スーパーGL・標準ボディ・標準ルーフのボディサイズは全長4695×全幅1695×全高1980mm、ホイールベースは2570mm。ワイドボディは全幅1880mm、スーパーロングは全長5380mmとなる。
新型グランビアは現行200系ハイエースバン・スーパーロングより全長は80mm短いが、全幅は1880mmの現行200系ハイエース・ワイドボディと比べると90mmワイド。いかにグランビアがデカいか、わかるだろう。
ちなみに現行200系ハイエースのコミューターDX(17人乗り)は全長5380×全幅1880×全高2285mm、ホイールベースは3310mm。
エンジンは177ps/45.9kgmを発生する2755㏄ディーゼルターボ。日本仕様は2.7Lガソリンエンジンも用意されるだろう。
インテリアは発表されたグランビアでは3列シート6人乗り、9人乗りだったが、日本仕様はおそらく3列シートの8人乗りが基本となり、2列目シートが左右独立キャプテンシートの7人乗りも設定される。
すでに公開されている海外向け仕様の内装を見ると、インパネやシートのデザインはラグジュアリー志向でアルファード&ヴェルファイアと比べても遜色のない豪華さだ。
ハイエースの基本は商用車のバンで、もちろんワゴンも用意されるが、グランドハイエースは、その1クラス上のワゴンモデルとして、アルファード&ヴェルファイア、ノア&ヴォクシー&エスクァイアと一線を画すVIPミニバンとして新たなユーザーの声に応えることになる。
日本市場でのネーミングはグランビアではなく、グランドハイエースとなる可能性が高い。
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