我々の想像を超える合格点をオールウェイズ出してくれるマツダ。毎度その技術力と発想力には驚かせれるが、今年度もやっぱり凄かった。早速見ていこう!
※本稿は2024年2月のものです
文/ベストカー編集部、写真/MAZDA
初出:『ベストカー』2024年3月26日号
■ここ1年の明&暗ニュース
まずは、マツダの2023年春先から現在までの主なニュースと出来事を振り返る。嬉しいニュースも残念なニュースもあるのがマツダらしい。両方を紹介する。
■快晴ニュース
●北米でCX-90初公開(2023年2月1日)
新開発ラージプラットフォームの3列シートSUV。北米市場向けですでに販売を開始しており、価格は約4万ドル(約600万円)スタートとなっている。
●マツダ3商品改良(2023年4月6日)
安全装備の新機能追加、新色設定など。同年9月にはCX-5、CX-30、マツダ2、CX-3が一気に改良されるなど、マツダは商品性を向上させる年次改良に力を入れている。
●2023年3月期決算発表(2023年5月12日)
前年比36%増となる1419億円の営業利益をマーク。売上高は約3兆8000億円で過去最高。
●S耐レースにカーボンニュートラル燃料のロードスターで参戦(2023年7月21日)
シリーズ第4戦から参戦と発表。2021年から次世代バイオディーゼル燃料で参戦していたが、ガソリン代替えカーボンニュートラル燃料が加わった。
●特別仕様車「レトロスポーツエディション」シリーズ発売(2023年9月4日)
CX-5、CX-30、マツダ3に新設定。ジルコンサンドメタリックをイメージカラーとして、上質なインテリアを組み合わせたマツダらしいモデルだ。
●MX-30ロータリーEVの予約受注開始(2023年9月14日)
RX-8以来、11年ぶりの復活となったロータリーエンジンを発電用に使うPHEV。同年11月に発売を開始した。価格は423万5000円スタート。
●ロードスター大幅商品改良(2023年10月5日)
外観の変更はわずかだが、エンジンの細かな改良、アシンメトリックLSDの新採用などでダイナミクス性能を向上。メディア試乗会では絶賛の嵐となった。レーダークルーズコントロールも加わり、利便性も向上した。
●アイコニックSP世界初公開(2023年10月25日)
ジャパンモビリティショー2023で公開。カーボンニュートラル燃料で発電する2ローターロータリーEVを搭載する美しいスポーツクーペで、詳細は明らかにしていないが、市販化を目指している。
●電動化に対応するための新組織e-MAZDAを設立(2023年11月1日)
正式名称「電動化事業本部」。EVを中心とした電動車の開発のほか、新たな発想で新しい価値とビジネスを創造するための組織。国沢光宏氏によると「マツダ社内に新しくEVの新会社を作ったようなもの」とのこと。
●カーボンニュートラルに向けた中間目標とロードマップを具体化(2023年12月14日)
2050年のカーボンニュートラルに向けての中間目標を発表。2030年度に国内自社工場などでCO2を2013年度比で69%削減し、非化石電気使用率を75%とする。
●CX-70を初公開(2024年1月31日)
ラージ商品群の第3弾。北米向け2列シートSUVで、PHEVと48Vマイルドハイブリッドを搭載。
●約6年ぶりにロータリーエンジン開発グループ復活(2024年2月1日)
発電用、カーボンニュートラル燃料対応などの研究に取り組み、ロータリーエンジンの開発を加速させる。
●2024年3月期第3四半期決算発表(2024年2月9日)
営業利益過去最高の2002億円(前年比83%増)。2024年3月期の通期見通しはすべての利益項目で過去最高を見込む。
●東京・六本木に「マツダイノベーションスペース東京」を開設(2024年2月16日)
六本木ヒルズ内に開設。自動車産業の枠を超えた新たな価値の創造を目指し、スタートアップ企業などとの仲間づくりを推進するスペースとする。
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