日産サファリの復活が見えてきた。これは日産が中期経営計画で発表した「パトロール」の復活によるもので、きっと日本市場にも「サファリ」として投入されるはずだ。しかし日産はまったくと言っていいほどサファリの日本投入をしていない。なぜ消極的なのか、その理由に迫ります。
文:ベストカーWeb編集部/写真:インフィニティ、日産
■ランクルと同じ歴史を持つ名車だぜ
日産サファリが日本市場から消えたのが2007年。すでに17年の月日が経ってしまったが、なぜか頑なに日産はサファリの後継モデルを日本市場に投入することはなかった。
その間にもライバルのトヨタランドクルーザーは進化を続け、日本市場でも絶大な人気を誇っているのは周知のとおり。
サファリの始祖は1951年登場の4W60型。実はランドクルーザーの始祖であるトヨタ・ジープBJと同じ年に登場している。これは偶然ではなく、自衛隊の前身である警察予備隊での採用を目指した歴史である。
結果としては両車とも夢破れて……だったが、その後の市販車としての栄光の歴史は説明するまでもない。
日本では最終モデルとなっている3代目サファリは1997年~2007年の約10年のモデルライフ。4.8Lエンジンの採用や、クロカン離れした内装など非常に魅力的なモデルだった。
■新たなサファリはきっと日本でも受け入れられる
新型サファリの姿ははっきりとは見えてこないが、日産の中期経営計画で発表されたティザー画像を見る限りかなりボクシーで迫力満点な雰囲気を漂わせている。
すでに明らかになったインフィニティQX80が兄弟車とすれば、その迫力はライバルのランクル300にも迫るもの。
かつてのようなクロカン4WDとしてサファリは復活しないだろう。それはランクル300も同じくラグジュアリーなキャラクターを強調したモデルになるはず。
しかしランクルがそうだったように、その走行性能は「サファリ」の看板に恥ずかしくないものでなければならない。
かつてのサファリが日本にいたころとは環境も異なっている。ランクル300が信じられないほどの納期になっていること、レクサスLXも大人気なとを含めればサイズ感などが日本でデメリットになる可能性は低い。
しっかりした歴史があるサファリだから今後の展開は非常に楽しみだ。
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