ドラレコ装着が当たり前になった今、保険会社から「通信機能付きドラレコを付ければ保険料が下がる」と提案されることもある。月額料金の引き下げもあって、以前より導入のハードルは確実に下がっているが、気になるのは「結局これって本当に得なの?」「市販ドラレコと何が違うの?」という点だろう。通信ドラレコのメリットと落とし穴を整理してみよう。
文:佐々木亘/画像:Adobe Stock(トビラ画像=morico@Adobe Stock)
【画像ギャラリー】ドラレコは「録画」できていなきゃ意味がない!! 保険会社のドラレコは言ってしまえば安全支援サービスのサブスク!(5枚)画像ギャラリー信機能付きドラレコと通常ドラレコの本質的な違い
ここ数年で、保険会社から「通信機能付きドライブレコーダー(ドラレコ)を付けませんか?」という提案を受ける機会が一気に増えました。最近では、単なるオプションではなく「装着で保険料が下がります」「このプランはドラレコ付きが前提です」といった実質的な条件付きも目立ちます。
それでは、この保険会社提供の通信ドラレコは本当に得なのか、ドライバーにとってほぼ必須の流れになっていくのかを解説していきます。
一般的なドライブレコーダー(ドラレコ)は、事故やトラブル時の映像を記録するための機器です。一方、保険会社の通信機能付きドラレコには、この機能のほかに、常時通信と運転データ解析などの機能が加わります。
ここで注目したいのが、普通のドラレコは、ただ付けているだけでは能力を発揮しきれない、という点です。
録画ができていないの意味がない!?
例えば、車同士の事故を起こしたAさん。ドラレコを装着していましたが、事故の肝心な瞬間が記録されていなかったのです。その結果、過失割合から示談に至るまで長期間もめることになり、当初は有利に進められるはずだった交渉も証拠不足によって不利な立場で進まざるを得なくなってしまいました。
このように録画されているつもりでも、実際にはSDカードの容量がいっぱいだったり、録画機能が停止していたりと、いざという時に役に立たないことがあります。
一方、通信機能付きドラレコの場合、事故時の映像や衝撃データがサーバー側にも送信・保存される仕組みがあるため、録画されていなかったというリスクが大きく下がるのです。さらに、機器異常や通信停止を検知して通知が来るタイプもあり、記録の信頼性が高いという特徴があります。
【画像ギャラリー】ドラレコは「録画」できていなきゃ意味がない!! 保険会社のドラレコは言ってしまえば安全支援サービスのサブスク!(5枚)画像ギャラリードラレコは「選び方」が重要になる時代
ここ数年で、自動車保険の考え方は大きく変わってきています。年齢条件や等級だけでなく、実際の運転データをもとにリスクを判断する流れが強まり、通信機能付きドラレコを前提にしたプランが目立つようになりました。特に、初心者ドライバーや高齢ドライバーに安心の安全運転支援や、見守り機能を組み込んだ契約設計が増えています。
割引を最大限受けるにはドラレコの装着が条件だったり、プランによってはドラレコ付きが基本だったりと、実質的に外しにくい位置づけになってきているのも事実。保険代理店レベルでも装着推奨の温度は年々上がっており、「付けたほうが有利」という状況なのです。
ただし、ここで誤解してほしくないのが、保険会社のドラレコが優れていて、市販のドラレコが劣っているというわけではない点。
信頼できる品を選び、SDカードの定期初期化や動作確認を行っていれば、一般的なドラレコでも証拠能力としては十分に機能します。実際の事故対応でも、市販ドラレコの映像によって過失割合が見直された例は珍しくありません。








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