中古車を買ったとき、また、人のクルマに乗せてもらったとき「車内の臭い」が気になること、ありませんか。車内は、狭く仕切られた空間のために、ちょっとした臭いも気になりがち。
また、毎日乗っている自分は気にならなくても、他人には不快に感じてしまうことも。
そこで今回は、お客様から寄せられた数々の「臭いのお悩み」を解決してきた元自動車ディーラー営業マンの筆者が、「除菌消臭剤や芳香剤の選び方」について解説します。
文:佐々木亘
写真:Adobe Stock
車の臭い対策は 「消臭と芳香」どちらが必要かの見極めが重要!
そもそも、「臭い」は消すもの、「香り」は付けるもの、であると考えましょう。
不快な臭いを無くそうと、芳香剤を使ってしまうと、「不快なにおい」と「芳香剤の香り」が混ざってしまって、臭いを消すどころか、むしろ「悪臭」となってしまいます。悩みに合わせて、必要な品を選ばなければなりません。
【1】エアコンやシートなど、悪臭の発生源が分かっており、臭いの原因を断ち切りたい
【2】大きな悪臭のもとはないが、なんとなく布製品の臭いが気になる。
【3】クルマ本来の臭いが好きではないので、自分好みの香りづけを行いたい。
だいたいのお悩みは、上記の3つに分けられます。
【臭い対策シーン別】オススメ車用除菌・消臭・芳香剤 3選
【1】悪臭の原因を断ち切り、フレッシュな空気に変えるならコレ!
エアコンやシートの布地、フロアマットなど、車内の悪臭発生源はさまざま。原因となる部位が分かっていれば、臭いの原因を綺麗にして消臭をすることで、臭いは劇的に改善します。
例えば、エアコンのイヤな臭いには「エバポレーター清掃」が有効。エアコン内部で空気を冷やす働きをしているエバポレーターには、絶えず結露が発生しているため、カビや汚れが付着しやすいのです。
洗浄方法は、ダッシュボードの裏側にあるエアコンのファン側から洗浄液を噴霧することで、臭いの原因を落とすことができます。カーディーラーやカーショップで施工でき、費用は5000円前後。
シートの布やフロアマットからの臭いは、ダニやカビといったさまざまな菌が原因となっています。
こうした臭いには、除菌消臭剤を霧状にして撒き、エアコンの風を使って車内に循環させて、臭いの原因菌を退治する方法が有効。このように対処することで、悪臭は劇的に少なくなります。
■デンソー/車両用クレベリン発生機CLVDNB
亜塩素酸ナトリウムの力でウィルスから臭いの原因菌まで、しっかり除去。別売りのカートリッジを差し込み、クレベリンを霧状にすることで、清潔な車内にできます。タバコの臭いにも有効な強力除菌消臭剤です。
【2】温度変化による臭いの発生を抑える「消臭剤」はコレ!
「冬の間は臭いがしないのに暖かくなってくると車内が臭う」、「エアコン以外の臭いが気になる」という場合には、シート下に据え置きするタイプの消臭剤が有効。
消臭ゼリーが臭いを吸着して閉じ込め、車内の気になる臭いを消臭してくれます。
ただし、クルマの振動で倒れてしまう可能性があるので、固定ができるクルマ専用の据え置き消臭剤を使うといいでしょう。
■ファブリーズ/W消臭CAR
香りを付けずに、消臭に主眼を置いた商品。下駄箱やトイレなどの臭いにも大きな効果を実感できるファブリーズのクルマ専用商品で、消臭と同時に芳香を行ってくれる商品もあり、好みに合わせて選ぶことができます。
【3】無香ではなく、自分好みのアロマで快適な車内へ
車用の芳香剤は、瓶型の液体タイプやエアコンルーバーに取り付けるタイプ、ぶら下げるタイプなど、さまざまな種類があります。
芳香剤は、人によって好き嫌いが分かれ、香りも強くなる傾向があります。自分が良くても、同乗者は不快に感じることもありますので、注意しましょう。
最近では、アロマオイルを使った優しい香りづけで、ヒーリング効果が期待できる商品もあります。万人にうける香りとは限りませんが、強烈な芳香剤より、おすすめです。
■Big Fun/車載空気清浄機アロマディフューザー
空気清浄機とアロマディフューザーを一体化させた優れモノ。好みのアロマオイルを入れて好きな香りを楽しむことができ、使用シーンに合わせて異なる香りを楽しむことが可能。
簡単に香りを変えられて、優しいアロマの香りは、芳香剤の強いにおいが苦手な方にもおすすめです。
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除菌消臭剤と芳香剤を使い分けて、快適なドライブを楽しみましょう!
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