2024年6月27日、ついに発売が開始された新型ホンダ フリード。ディーラーでは発売前から先行予約が開始されていたので、すでに具体的な商談に入ろうとする人もいるだろう。ここでは、商談前に知っておきたい少し細かいお話にまで踏み込んで、お買い得グレードや設定などをおさらいしよう!!
※本稿は2024年6月のものです
文/木村剛大、ベストカー編集部 写真/ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年7月10日号
■細かすぎるグレードチェック!! 本当に「お得」な買い方は?
超絶質感アップして、文句ナシのデキのフリードなんだけど、一番高額なAIR EXの7人乗りを買ったとしてもすべての先進安全装備を堪能できない謎システムなのだ。
一例を紹介すると自車を俯瞰した映像で駐車時になどに役立つ全方位カメラや、車線変更の際に死角となる斜め後方の車両を検知してくれるブラインドスポットモニターなどが欲しい場合は、AIR EXあるいはクロスターの6人乗りを選ばないとダメ。
そのうえ20万円以上もする純正ナビと組み合わせ必須となる。要するに先進安全装備をメインに考えるならば先の2グレードしか選択肢がないのだ。
でも諦めるのは早い! 抜け道が存在するのだ。それが純正オプションの「リアカメラde安心プラス」である。これ、3万5200円とお手頃なのに、欲しい機能とほぼ同じ内容が手に入る。
その名のとおりリアカメラを最大限活用するモノ。たった1つのカメラなのに自車を俯瞰した映像を映したり、あるいはナビ画面に斜め後方の車両の存在を教えてくれるなどなど。しかも純正品であればどのナビでもOKなのだ。これマジでオススメです。
■スロープ仕様はクロスターに設定される
従来型では2列シートのフリード+に設定されたスロープ仕様だが、新型では2列シート仕様を設定するクロスターに用意される。通常時は乗車定員5名だが、車椅子を乗せた場合はそのまま車椅子に着席することで定員6名となる。
■7人乗りはAIRのFFだけに設定
フリードの基本パッケージは2列目シートが左右独立型キャプテンシートの2+2+2の6人乗り。2列目が3人掛けのベンチシートとなる7人乗りはAIRのFFにのみ設定される。6人乗りに対し4万4000円高くなる。ベンチシートは前方にクルリと回転して収納可能。
■クロスターのフェンダーモールはスライドドア対応
AIRは全幅1695mmで5ナンバーサイズを維持する一方、クロスターはブラックの樹脂フェンダーモールが装着されて全幅1720mmとなり、3ナンバーとなる。
車体パネル自体は同じなので+25mmの全幅はフェンダーモールの厚みぶんということになる。このフェンダーモールがスライドドアの動作空間に干渉しない専用設計となっているのだ。
■先行予約開始で納期はどんなもん?
新型フリードの発売開始は2024年6月27日に決定した。この記事が公開される頃には発売が開始されているが、ずいぶん前からホンダ販売店には「新型フリード先行予約」とのぼりが立ち、商談が開始されていた。
都内の販売店で話を聞くと、先行予約開始時からすでに具体的な商談に入っているお客さんも多く、一番人気はAIR EXの6人乗り。
e:HEVを希望して商談を開始する人が多いのだが、カーナビなどをオプション装着すると支払い総額が380万~390万円にも至るため、車両価格が34万9800円安い1.5Lガソリンエンジン仕様とするお客さんも少なくないという。それでも現時点での一番人気はe:HEVだということだ。
気になる納期だが、5月下旬時点でAIR EX e:HEVだと11月から12月とギリギリ年内納車ができそうだという状況。ガソリン仕様だと少し早く、10月納車も可能だという。また、クロスターは全体的に納期が早めで9月から10月が目処だというが、正式発表される6月27日以降だと、さらに納期は延びる可能性がある。
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