三菱自動車は東京モーターショーに毎回精力的にコンセプトカーを出展しているだけに今回はどんなコンセプトカーを出展し、どんな提案が盛り込まれているのか気になっている人も多いはず。
三菱自動車は2019年10月3日に第46回東京モーターショー2019(会期:2019年10月24日~11月4日)の出品概要を発表した。出展するコンセプトカーはワールドプレミアが2台、ジャパンプレミアが1台の合計3台。
発表内容の詳細と、それに基づく予測を一部交えてを見ていこう。
文:ベストカーWeb編集部/MITSUBISHI
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MI-TECH CONCEPT
三菱は毎回SUVのコンセプトカーを東京モーターショーに出展している。前回の45回東京モーターショーではE-EVOLUTIONを出展して話題になった。
今回のSUVのコンセプトカーとしてMI-TECH CONCEPTが出展される。
MI-TECH CONCEPTは、「光と風を感じながら大地を駆け抜ける電動SUV」というコンセプトからもわかるとおり、SUVにオープンエアの気持ちよさを加味したコンセプトが斬新と言えるだろう。
エクステリアデザインもSUVとはいいながらもオープン2シータースポーツのようなフォルムが特徴となっている。実車はまだ完成していないため真横のイメージイラストのみ公開されたのみだが、イラストからもそれが伝わってくる。
ボディサイズは公表されていないが、三菱関係者は、「コンパクトなサイズ感を感じていただきたい」と主張していたため、全幅1800mmはいかない程度だと思われる。
公開されたイラストから、パワーユニットはミドに搭載されている。いわば新ジャンルのオープン2シーターSUVスポーツという期待感が高まる。
そんなMI-TECH CONCEPTの注目技術は以下の3点だ。
(1)PHEVシステム
三菱はアウトランダーPHEVでプラグインハイブリッドを積極的に開発していて三菱のアイデンティティともなってきているが、MI-TECH CONCEPTは進化した最新のPHEVシステムを採用。
スモールサイズSUVということでパワーユニットのダウンサイジングが必須で、従来のガソリンエンジンからガスタービンエンジンとすることで軽量・小型化を図っている。
ガスタービンエンジンは軽量・小型化のほか、いろいろな燃料に対応できるという点で採用されたというのも、近い将来を見据えていることがわかる。
(2)電動4WDシステム
前回のE-EVOLUTIONの後輪に搭載されていたモーター2基で構成される三菱自動車の独自技術である「デュアルモーターAYC」をMI-TECH CONCEPTには前輪と後輪それぞれに搭載した4モーター方式電動4WDシステム「Quad motor(クアッドモーター)4WDシステム」を搭載している点に注目だ。
これにより四輪すべてに最適な駆動力を伝え、トラクションが得られるため、オフロード走行での圧倒的な走破性のほか、安全性にも大きく貢献するというすぐにでも市販化してほしい技術だ。
(3)先進の安全技術&予防安全技術
先進の光センサーを用いたセンシング技術により検知した様々な情報を、フロントのARウィンドウシールドに映し出すヒューマン・マシン・インターフェイスを搭載。すでにeKワゴン/eKクロスに搭載されている運転支援技術のMI-PILOTも搭載。
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