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トヨタ カーボンニュートラルに向けたさらなる選択肢の広がりへ

配信元:TOYOTA
トヨタ カーボンニュートラルに向けたさらなる選択肢の広がりへ

 トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、昨年に引き続き、3台の車両で、「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook」に参戦します。

 2年間、気体水素を燃料として搭載し走行した「#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 Concept」(以下、水素エンジンカローラ)は、今シーズン、液体水素を燃料として搭載し走行することを目標にしています。テスト走行中の不具合により、3月18・19日に行われる第1戦鈴鹿大会は欠場となりますが、5月26日から28日に行われる富士24時間レースに向けて、引き続き開発を進めていきます。

 トヨタは今年も、水素やカーボンニュートラル燃料を「つくる」「はこぶ」「つかう」選択肢を増やす挑戦を続け、仲間とともに、カーボンニュートラル実現に向けた、モータースポーツでの取り組みを加速させていきます。

スーパー耐久シリーズ2023の参戦体制

車両 水素エンジンカローラ※1 GR86(カーボンニュートラル燃料) GR86(ガソリン)
参戦車両名 #32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 Concept #28 ORC ROOKIE GR86 CNF Concept #86 TOM’S SPIRIT GR86
チーム ROOKIE Racing ROOKIE Racing TOM’S SPIRIT
クラス ST-Q ST-Q ST-4
※1 第1戦鈴鹿大会は欠場。「ORC ROOKIE GR Yaris」(ガソリン)」で参戦。
3月15日付リリース「水素エンジンカローラのスーパー耐久シリーズ鈴鹿大会欠場に関するお知らせ」

  1. スーパー耐久シリーズ2023に参戦する
    3つの車両の目標

  1. 水素エンジンカローラ

 水素エンジンカローラは、2021年5月にスーパー耐久シリーズに初参戦して以降、気体水素を燃料として搭載し、約2年間、レースを重ねるごとに、出力・トルク・航続距離・充填時間などを進化させてきました。今シーズン中には、同時に開発を進めてきた液体水素を搭載した車両でレースに参戦することを目標にしています。気体水素同様に、各項目の改善に挑戦することで、技術と人を鍛えていきます。

  1. GR86(カーボンニュートラル燃料)

 2022年のスーパー耐久シリーズから参戦している、カーボンニュートラル燃料を搭載したGR86は、株式会社SUBARUの「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」や、同じくST-Qクラスにカーボンニュートラル燃料で夏以降新たに参戦する、マツダ株式会社の「MAZDA ROADSTER」などと競い合いながら、燃料の選択肢を広げる取り組みを、仲間とともに継続していきます。また、レースという厳しい環境で鍛え、得られた知見を、市販モデルの開発に生かしていきます。

  1. GR86(ガソリン)

ST-4クラスで出場するGR86(ガソリン)は、GR86(カーボンニュートラル燃料)に比べ、より市販モデルに近い車両です。レースで鍛えることで、市販モデルやパーツの開発に生かしていきます。
 また、他のチームと切磋琢磨しながら、一部の知見を共有することで、ST-4クラス全体の盛り上げにも寄与していきたいと考えています。

 トヨタは、昨年に引き続き、以上の3台体制で、「カーボンニュートラル実現に向けた選択肢の拡大」や「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」に挑戦していきます。

  1. 水素エンジンカローラの新たな挑戦

  1. 仲間とともに挑む液体水素での走行

スーパー耐久シリーズ2023では、HySTRA※2 のプロジェクトとして、川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)が建造した液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」で、2022年2月に豪州から輸送した褐炭水素を、水素エンジンカローラの燃料の一部として使用する予定です。

 サーキットで使用する、移動式液化水素ステーションについては、岩谷産業株式会社(以下、岩谷産業)が開発しています。燃料が液体水素になったことにより、圧縮気体水素をつくるために必要な圧縮機や水素を冷却するプレクーラーなどの設備が不要になるため、気体水素使用時の4分の1程度までコンパクトにすることができ、ガソリン車と同じようにピットエリア内で燃料が充填できるようになります。また、充填時に昇圧の必要がないため、複数台連続の充填も可能になります。

水素エンジンカローラの液体水素関連技術など、新たに9社※3 が仲間に加わり、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」仲間は、39社まで増加しました。

川崎重工 液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」提供 : HySTRA
川崎重工 液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」
提供 : HySTRA

  1. 車両の取り組み

 燃料が気体水素から液体水素に変わることに伴い、車両の燃料供給装置を液体水素向けに変更します。エンジン自体は、気体水素を搭載していた時と同様のものを使用する予定です。

液体水素に燃料を変更することで体積当たりのエネルギー密度が上がるため、富士24時間レースに向けて、満充填からの航続距離は約2倍、充填時間は、これまでと同じ約1分半※4 を目標に開発を進めていきます。そして、年間を通じて、エンジン性能・航続距離・充填時間をさらに改善していきたいと考えています。

 一方で、液体水素には、充填や貯蔵の際に-253℃より低い温度に保つ必要があり、低温環境下で機能する燃料ポンプ技術をいかに開発するか、また、タンクから自然に気化していく水素にどう対応するか、車載用液体水素タンクの法規をどのように作り上げていくか、などの課題もあり、引き続き「つくる」「はこぶ」「つかう」それぞれの仲間と連携して、課題の克服に取り組んでいきます。

 なお、気体水素には、液体水素と比較して、システム構成がシンプルというメリットがあります。気体水素と液体水素には、それぞれ異なるメリットや課題があり、特性を生かした使い方をしていくため、引き続き、気体水素と液体水素の両方の開発に力を入れ、燃料の選択肢を広げていきます。

液体水素搭載のメリット 液体水素搭載の課題
体積エネルギー密度が高く航続距離が伸びる -253℃より低い温度を保つ必要がある
水素ステーションのコンパクト化(ピット内で充填が可能) タンク内での受熱により気化する水素への対応
昇圧の必要がなく、複数台連続の充填が可能 -253℃の低温環境下で機能する燃料ポンプの技術

 トヨタは、世界中のお客様に寄り添い、「マルチパスウェイ」の考え方を軸に、引き続き仲間とともに選択肢を広げる取り組みを進めていきます。

※2
HySTRA
川崎重工、岩谷産業、電源開発株式会社などから構成される技術研究組合
※3 水素エンジンカローラの車両への液体水素搭載技術に挑戦する新たな仲間
仲間の企業 開発内容
株式会社アイシン 制御バルブ開発
愛知製鋼株式会社 金属材料開発
臼井国際産業株式会社 真空2重配管開発
カヤバ株式会社 カーボンニュートラルアブソーバー油開発
株式会社三五 マフラー開発
新光工事株式会社 気化器開発
新光産業株式会社 真空断熱液体水素タンク開発
株式会社鈴木商館 気化器開発
株式会社フジキン 制御バルブ開発
※4 給水素ノズル装着後、実際に水素が流れている時間

 以上

BEYOND ZERO

~マイナスからゼロへ、ゼロを超えた新たな価値を~

 トヨタは、「地球という美しい故郷(Home Planet)を次世代に引き継ぐ」ために、社会や個人が抱える様々な課題の解決(マイナスをゼロにする)に取り組むだけではなく、ゼロを超えた新たな価値の創出・提供を目指し、「回答のない未来へ弛まぬ挑戦」を続けていきます。

BEYOND ZERO
https://global.toyota/jp/mobility/beyond-zero/
Sustainable Development Goals

 トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

今回の取り組みを通じて特に貢献可能なSDGsの目標

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 気候変動に具体的な対策を
  • パートナーシップで目標を達成しよう

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/38934532.html

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