スポーツバイクの可能性を追求した、稀代のシングルスポーツ「SRX600」

この車両はマフラーがヨシムラ製のサンパーに変更されている。独特の理論が生み出したエキゾーストパイプの途中に鋳物の膨張室設けたこの独特のマフラーは、多くのSRXユーザーに装着された。

 

20241014_SRX

SRX600には当初ダブルディスクが装着されていたが、後期型では大径デイスクローター+4ポットキャリパーに変更されている。

 

20241014_SRX

後期型からフロントホイールが17インチ化され、ホイールデザインもレーサーレプリカなどに採用されていた中空3本スポークタイプに変更された。

 

20241014_SRX

リアブレーキは2ポットキャリパー+ソリッドディスクローターの組み合わせ。ホイールデザインは新しくなっているが、サイズは18インチのままだ。

 

20241014_SRX

リアショックのリザーバタンクは通常後ろ側に来るのだが、SRXでは前側に来るようにセットされる。組み合わされるスイングアームは、シンプルな角型のスチール製となる。

 

レーサーレプリカではないスポーツバイクとして

 SRX600/400が登場した1985年はレーサーレプリカブームが始まっており、400ccクラスは水冷のDOHC4気筒で59PSというのが当たり前になっていた。ヤマハにもFZ400Rがあり、スペックだけで見ればSRX600でさえ400ccクラスに遠く届かないものであった。しかし、その軽さから来る運動性能の高さや、エンジンのフィーリングは多くのライダーの心を惹きつけ、当初の販売計画を大きく上回る結果を残した。

 1990年にSRX600/400はフルモデルチェンジし、リアをモノショック化した新しいフレームや前後17インチホイール、そしてセルフスターターを備えた3SX/3VN型へと進化した。セルフスターターを装備したことについては賛否両論あったが、乾燥重量は149kgと初期の1JK/1JL型と変わりなく、SRXとして正しく進化していたと言って良いだろう。

 

20241014_SRX

フルモデルチェンジしたSRXはリアサスペンションをモノショック化し、スイングアームもアルミ製となる。そして、エンジンにはセルフスターターが装備された。

 

SRX600[SRX-6]主要諸元(1987)

・全長×全幅×全高:2085×705×1055mm

・ホイールベース:1385mm

・シート高:760mm

・乾燥重量:145kg

・エジンン:空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒608cc

・最高出力:42PS/6500rpm

・最大トルク:4.9kgm/5500rpm

・燃料タンク容量:15L

・変速機:6段リターン

・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=100/90-17、R=120/80-18

・価格:55万3000円(当時価格)

撮影協力:バイク王つくば絶版車館

 

20241014_SRX

レアな絶版車両が並べられるショールーム。カラーバリエーションや年式なども、幅広く揃えている。

 

 住所:茨城県つくばみらい市小絹120
電話:0297-21-8190
営業時間:10:00~19:00
定休日:木曜日

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/412397/

スポーツバイクの可能性を追求した、稀代のシングルスポーツ「SRX600」【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=412397

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