新設計V型4気筒エンジンの発表で注目されているCF MOTOは、ミラノショー(EICMA)2024で同時に新型ミドルストリートファイター「675NK」を発表した。既に発表されているフルカウルスポーツ「675SR-R」のネイキッドモデルだ。
最新装備で武装する新ネイキッド
中国、温州のCFMOTOは、新鋭メーカーながら積極的な新モデル攻勢で話題を呼ぶメーカーだ。レトロなフルカウルスポーツ「500 VOOM」や、ミドルクルーザー「250CL-C」など広範なカテゴリーを抑えたラインナップに加え、ミラノショー2024では1000ccのV型4気筒エンジンを搭載するスーパースポーツのコンセプトが登場。強豪メーカーに並ぶハイメカを実現する技術力に注目が集まっている。
このCF MOTOは今年7月、新設計の並列3気筒エンジンを搭載するミドルスーパースポーツを発表済。欧州や中国では「675SR-R」、アメリカでは「675SS」というネーミングで販売される。高張力鋼製ペリメーターフレームと流線形のカウルはエアロダイナミクスを強く意識しつつ、斬新な異形ヘッドライトを備えるルックスに加え、0-100km/hの加速3.6秒という、日本のスーパースポーツと並ぶ高性能を実現。クイックシフターやアシスト&スリッパークラッチなどアシスト装備も充実した気鋭のモデルだ。
今回のミラノショー2024では先述のV4コンセプトに加えて、675SR-Rのカウルレスモデル「675NK」が初公開となった。「NK」はネイキッドの意と考えられ、基本装備は675SR-Rに準ずるストリートファイタースタイルの新モデルだ。搭載するエンジンも同様、675ccDOHC並列3気筒、120度クランクのハイパワーなエンジンを採用。詳細な出力や仕様は不明だが、0~100km/h加速は、675SR-Rとほぼ同等の3.9秒、最高速度は200kmに到達するという。675SR-Rでは最高出力96.3PS/11000rpm、最大トルク7.13kg-m/8250rpmを発揮している。
フレームもベース同様の高張力鋼製ペリメーターフレームを採用し、ホイールベースは1400mmとコンパクト。シート高は810mmから、825mm~795mmの可変が可能だ。サスペンションは前後ともKYB製で、乾燥重量175kgという軽量さも備えている。装備面では、デュアルチャンネルABSと2レベルの調整可能なトラクションコントロールを標準採用。5インチTFT液晶メーターを備え、OTAアップグレード、Googleマップを利用したナビシステム、タイヤ空気圧モニタと、充実した仕様を実現した。
日本メーカーモデルの強力なライバルとなりそうな675NKだが、価格や市販予定といったスケジュールは未発表。しかし、既に兄弟機675SR-Rは発売中で、こちらも遠からず欧州、北米に登場するだろう。
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