ヤマハが今秋発表した、2025年モデルの新型「NMAX125」と「NMAX125 TECH MAX」。スポーティーさと利便性を兼ね備えるNMAXが、外見&装備ともに全面的な進化を遂げた。イギリスでは販売価格が発表され、なんと3600ポンド(約68万3000円)と、現行型の3778ポンド(約71万7000円)よりも約3万円以上安いことが明らかになった。国内でもこのコストパフォーマンスを享受できるだろうか!?
装備、性能、そして価格まで従来を上回るパフォーマンスに!?
2024年11月に開催されたミラノショー2024(EICMA)と同時期に発表された、2025年新型NMAX125。既にインドネシアでは、155ccの「NMAX TURBO(ターボ)」も発表されており、新型はこのターボに準ずる新たなスタイリングと、各種装備面のアップデートを手に入れてている。NMAX125のモデルチェンジは2021年以来4年のことだ。
まず印象を大きく変えたのはヘッドライト。前回のモデルチェンジでは、ツリ目のデュアルヘッドライトという基本スタイルは変わらなかったが、新型は新たにプロジェクターヘッドライト、エッジィなデイタイムランニングライト(DRL)を採用し、全く従来と違った顔つきとなった。さらにLEDウィンカーがほとんど一体化しており、スマートな印象を強めている。このスタイルは、ヤマハが取りそろえるスポーツスクーター「MAX」シリーズのファミリーとして共通したもので、125ccの原付二種クラスとはいえ、単なるコミューターに収まらないアクティブな性格を表すものだ。
パワーユニットは水冷4ストロークOHCの「ブルーコア」エンジンという基本は変わらず、出力も9kW(12.2PS)/8000rpmと従来のまま。ただし新たに最新排ガス規制であるEURO5+に適合しており、トラクションコントロールやアイドリングストップも引き継ぐ。燃料タンクは7.1L、1回の給油で約300kmの走行が可能な低燃費性も従来通りだ。
またフレーム、シャーシもわずかながら変更が施されており、サスペンションはスプリングの性能をアップグレード、リアショックはトラベルを5mm増加させ快適性を引き上げた。さらにプリロードは工具を使わず、素手で調整が可能な方式に変更されている。シート下の収納スペースは23.3Lと公称されており、従来の23.0Lからわずかに拡大した。
装備面では上級仕様の「テックマックス」に4.2インチTFTフルカラーモニタが搭載され、スタンダードの3.7インチ液晶メーターとのデュアルモニターとなる点に注目したい。MyRideアプリによってスマホと連携し、音楽再生や電話着信といった情報を表示できるほか、欧州仕様ではGarminのナビゲーションシステムを無料で使用できる。
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