2024年に最も売れたバイクは何か? 2025年が幕開けしたばかりですが、昨年はどんなモデルが人気だったのかも気になるところです。とくに、普通二輪免許で乗れるバイクは、初心者からリターンライダー、ベテランなど、幅広いライダーから支持されているだけに、多くのユーザーが関心を持っているのではないでしょうか。
そこで、ここでは、二輪業界紙の「二輪車新聞」が発表した2024年の全国新車販売台数をピックアップ。「125cc超〜250ccの軽二輪」と、「250cc超〜400cc以下の小型二輪」それぞれのランキングを紹介します。
軽二輪クラスはレブル250が7年連続トップ!
ここで紹介する全国新車販売台数は、すべて二輪車新聞の独自調査によるデータ(推計)です。まず、125cc超〜250cc以下の軽二輪クラス。運転できる免許は、普通二輪免許(スクーターなどAT車はAT限定普通二輪免許でも可)ですが、車検がないことで、維持費も比較的安い点も魅力のクラスです。
このクラスでは、2024年の新車販売台数トップ10に以下のモデルたちがランクインしました。
2024年 軽二輪(125cc超〜250cc)全国販売台数トップ10
1位:ホンダ・レブル250/Sエディション(9015台)
2位:ホンダ・PCX160(6133台)
3位:ホンダ・ADV160(4402台)
4位:ホンダ・CL250(2906台)
5位:ホンダ・CRF250L/CRF250L<s>/ラリー/ラリー<s>(2866台)
6位:スズキ・Vストローム250SX(2655台)
7位:ホンダ・CB250R(1946台)
8位:スズキ・ジクサーSF250/250(1768台)
9位:ヤマハ・XMAX155 ABS(1729台)
10位:ヤマハ・MT-25/YZF-R25 ABS(1662台)
*出展:二輪車新聞/販売台数は推計
トップ10圏内に6台も入っていることから、このクラスでいかにホンダ車が強いかが分かりますね。
とくに、1位となったレブル250は7年連続で1位を獲得し、相変わらず根強い人気を誇っていることを示しました。
ちなみに、このモデルは、249ccのDOHC単気筒エンジンを搭載するクルーザーモデル。大きな魅力は、車両重量171〜172kgという軽量な車体と、690mmという低いシート高などにより、幅広い体格のライダーが扱いやすい特性を持つこと。ラインアップには、スタンダード仕様と、ヘッドライトカウルなどを装備したSエディションを用意。価格(税込み)は61万500円〜64万9000円です。
そんなレブル250ですが、2023年までの新車販売台数は4年連続1万台超えだったので、9015台となった2024年は(2000台以上)減少したことになります。それでも、2位のPCX160に3000台近く差を付けていますから、その人気はいまだに健在ということですね。
エリミネーターが圧倒勝利でクラス初制覇
次は、小型二輪のうち、排気量が250cc超〜400cc以下のクラス。普通二輪免許で運転できる最大排気量のバイクが揃っていることが魅力ですが、2024年の新車販売台数ランキングは以下の通りになりました。
2024年 小型二輪(250cc超〜400cc)全国販売台数トップ10
1位:カワサキ・エリミネーター/SE(6127台)
2位:ホンダ・GB350/S(3994台)
3位:カワサキ・ニンジャZX-4R SE/ニンジャZX-4RR KRTエディション(3568台)
4位:カワサキ・ニンジャ400/KRTエディション(2277台)
5位:ホンダ・CBR400R/NX400(24年モデル)(1313台)
6位:トライアンフ・スピード400/スクランブラー400X(1283台)
7位:ハーレーダビッドソン・X350(1172台)
8位:ヤマハ・YZF-R3 ABS/MT-03 ABS(850台)
9位:ホンダ・GB350C(698台)
10位:ホンダ・400X/CBR400R(22年モデル〜)(554台)
*出展:二輪車新聞/販売台数は推計
1位は、400ccクルーザーモデルのカワサキ・エリミネーター/SEが獲得しました。
1990年代の国産アメリカンバイク・ブームをけん引した名車のネーミングを受け継ぎ、2023年に登場したのが当モデルです。扱いやすさに定評がある398cc・並列2気筒エンジンを、独自のロー&ロングフォルムを持つ車体に搭載。735mmという低いシート高で抜群の足着き性を実現すると共に、車両重量176〜178kgという軽量な車体などにより、自在に操る感覚も体感できます。ラインアップには、カウルなしのスタンダード仕様と、スタイリッシュなデザインのヘッドライトカウルを装備した上級グレードのSEを設定。価格(税込み)は81万4000円〜91万3000円です。
そんなエリミネーター/SEは、2023年まで2年連続首位だったホンダ・GB350/Sに2000台以上の差をつけ、初の1位となっています。
ちなみに、二輪車新聞によれば、2024年の上半期(1月〜6月)新車販売台数でも、このモデルが3665台を記録し250cc超~400cc以下クラスの1位。下半期も好調をキープしたことでそのまま逃げ切り、見事に年間王者を獲得しました。
2025年に躍進が期待できるモデルは?
125cc超〜250ccの軽二輪クラスでは、前述の通り、レブル250の独走が続いていますが、このクラスで今後注目なのは、カワサキが2024年11月20日に発売した「W230」と「メグロS1」ではないでしょうか。
カワサキ製バイクのルーツといえるメグロとWシリーズの血統を受け継ぐ230cc単気筒バイクがこれら2モデル。733cc・空冷バーチカルツインを搭載する現行のW800とメグロK3の弟分として、大きな注目を集めています。
なお、価格(税込み)はW230が64万3500円で、メグロS1が72万500円。レブル250シリーズの価格(税込み)は、前述の通り、61万500円〜64万9000円ですから、ややレブル250の方が安いですが、近い価格帯であることも確か。競合する可能性は十分にあるといえます。
いずれにしろ、新型のネオクラシックモデルが、軽二輪クラスで圧倒的な人気を誇るレブル250の牙城を打ち破れるのかが今後注目です。
一方、2024年の250cc超〜400cc以下クラスでは、6位のトライアンフ・スピード400/スクランブラー400X、7位のハーレーダビッドソン・X350といった輸入車も健闘しましたね。従来、輸入車といえば、大型二輪免許を取得しないと運転ができない600cc以上の大排気量モデルがほとんどでした。それが、今回ランクインした2モデルのように、近年は普通二輪免許で乗れる輸入車も増加傾向。これら海外勢が、国産モデル群に今後どう対抗していくかも注目です。
また、同じく250cc超〜400cc以下クラスの国産車では、今回9位に入ったGB350Cも注目ですね。GB350をベースに、フロントフォークカバーやヘッドライトカバー、セパレートタイプのシートなどで、よりクラシカルなスタイルを実現したのがこのモデル。発売日は2024年10月10日ですから、2024年度の後半に出てきたばかりのモデルながら、トップ10に入る健闘ぶりをみせました。果たして、その勢いが2025年も続き、今回1位となったエリミネーター/SEから首位の座を奪えるのかなども注目です。
【参考リンク】
二輪車新聞 公式サイト
https://www.nirin.co.jp/
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/433774/
エリミネーターとレブル250が断トツ! 普通二輪免許で乗れる売れ筋バイクTOP10【2024年版】【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=433774&slide=1
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