2024年の新車販売は50ccのみ増加、最後の原付一種ブームを象徴する1台がスーパーカブ50ファイナルだ

スーパーカブ50ファイナルエディションは想定した5倍超、1万台超のヒットに

 2024年分にはカウントされなかったが、原付人気を象徴するモデルがスーパーカブ50の特別仕様だ。1958年に初代が発売され、世界的ベストセラーとなったスーパーカブ50の最後を飾る「ファイナルエディション」、そしてハローキティとコラボした「ハローキティ」が2024年末に受注販売された。

 当初、ホンダは販売計画台数(年間)をファイナルエディションで2000台、ハローキティで300台に設定。ところが、フタを開けてみればファイナルエディションだけで約1万1000台、ハローキティは約5800台に上る受注が(台数はHMJ調べ)。2台ともわずか2週間ほどの受注期間にも関わらず、注文が殺到した。

 ちなみにハローキティ仕様は、スーパーカブ50および110版が販売されたが、110の受注数は3700台。近頃110の方が販売数は上回っていたが、今回は50cc版が逆転しており、最後の50ccブームを裏付ける結果となった。

 2タイプとも発売日は2024年12月12日以降で、納車は順次進めるとのこと。だが、予想以上の注文数で生産が追いつかないケースも考えられるため、予約したタイミングによっては、待つこともあるだろう。また、今から注文はできないが、店頭に並ぶ販売店注文分が買える可能性はありそうだ。

 筆者調べでは、50ccが新車価格を上回るプレミア相場にはなっていないが、新車在庫が完売している店は多く、中古車も品薄になっているようだ。また、代わって登場する新原付は125cc以下のモデルがベースのため、50ccに比べて重さや足着きを心配する声も。価格に関しても現在の50ccより上昇すると見られる。50ccが欲しい人は早めに動いた方が吉だろう。

 

スーパーカブ50ファイナルエディション(ホンダ)。2024年11月8日~24日に受注受付は完了しており、12月12日に発売。29万7000円。

 

 

ファイナルエディションのモチーフは、1966年型スーパーカブC50。初めてSOHCを採用したモデルで、マイチェンを繰り返しながら2012年まで生産された記念碑的モデルだ。

 

 

ファイナルエディションは、1966年型スーパーカブC50をイメージしたボニーブルーを採用。リヤキャリアもボディ同色でC50と同イメージだ。

 


フロントエンブレムは1966年当時のホーンカバーを意識。ストライプと周辺のクロームメッキが特徴だ。

 


ツートンシートとサイドエンブレムも専用設計。当時の雰囲気を漂わせるレトロなデザインだ。

 

STD仕様のメーターにはリムがないが、ファイナルエディションは1966年当時を意識したメッキリムをあしらう。

 


ボディ同色のボニーブルーを採用したチェーンケースとスイングアーム。これもまた1966年型C50と同じ意匠だ。

 

ブラック仕上げのSTDに対し、メッキ仕上げのマフラーカバーを採用。1966年型スーパーカブC50は銀塗装だった。

 

スーパーカブC50をイメージしつつ現代のロゴを掛け合わせてデザインした特別仕様のキー。

 

 

スーパーカブ50 HELLO KITTY(ホンダ)。各部にハローキティのキャラクターやロゴをデザインし、イメージに合わせたマグナレッドを採用した。2024年11月8日~24日に受注済みで、12月12日に発売。33万円。

スーパーカブ50 HELLO KITTY(ホンダ)。各部にハローキティのキャラクターやロゴをデザインし、イメージに合わせたマグナレッドを採用した。2024年11月8日~24日に受注済みで、12月12日に発売。33万円。

 

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/bikenews/433992/

2024年の新車販売は50ccのみ増加、最後の原付一種ブームを象徴する1台がスーパーカブ50ファイナルだ【画像ギャラリー】
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