北米カワサキが「プロジェクトH2」ティザーを公開 ニンジャH2に新型が!? それとも……

北米カワサキが「プロジェクトH2」ティザーを公開 ニンジャH2に新型が!? それとも……

 カワサキUSは2月25日、各SNS上で15秒のティザームービーを公開した。「Project H2」と題されたこのムービーが意味するものはなんだろうか!?

文/Webikeプラス編集部

 
 
 

トップシークレット「H2プロジェクト」で砂漠を走るのは何?

 公開されているティザームービーでは、まず倉庫のような建物が浮かび上がったのち、カワサキモータースのリバーマークが登場。そして砂漠を高速で走る何かを移したファインダー越しの物体が現れ。その背景では高らかなエキゾーストノートが響き渡っている。

 そして「PROJECT H2 IS A TOP-SECRET……」このプロジェクトは極秘情報であって、視聴者は既に知り過ぎている…というタイプライター風フォントの不穏なテキスト、「PROJECT H2」のロゴと再びリバーマークが映し出される。わずか15秒の短い動画だ。

 

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白い倉庫のシャッターには「PROJECT H2」のロゴが描かれている。

 

 

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そしてカワサキモータースのリバーマーク。ちなみにNinja H2はリバーマークを復活させた最初の車両だ。

 

 

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2人のライダー、もしくはドライバーが進む。背後に移るのは4輪オフモデルだろうか?

 

 

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ファインダー越しに移る姿は不明瞭。背後ではスーパーチャージャーの動作音も聞こえる。

 

 

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機密文書っぽい雰囲気のテキストには「PROJECT H2」が極秘計画であること、そして既に視聴者は「知り過ぎている…」という不穏なメッセージが、

 

 

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果たしてPROJECT H2の正体はなんなのだろうか? カワサキからの続報に期待だ。

 

 カワサキは1月にも「WE HEARD YOU(あなたの声が聞こえた)」と題したティザームービーを公開、2サイクルエンジン機の登場を期待させ注目を集めたばかり。しかし今回の「プロジェクトH2」で示唆されているモデルは、エキゾーストサウンド、スーパーチャージャーらしき独特の動作音から、「Ninja H2」に関連したプロジェクトと考えるのが自然だろう。

 
 
 

正体は新型Ninja H2? それともスーチャー4輪オフロード?

 2015年に登場したNinja H2はかつての「750SS(H2)」に由来するネーミングと、スーパーチャージャー搭載で話題を呼んだスポーツモデル。2018年にはツアラーとして公道走行向けの装備を充実させたNinja H2 SXが発売され、2025年現在では電サスやレーダーシステムARASを採用するNinja H2 SX SEがラインナップ中だ。スタンダードモデルのNinja H2は日本での販売を終了しているものの、北米向けには今なお販売が続いている。

 いずれも従来のNinja H2シリーズはオンロードスポーツで、「プロジェクトH2」で示唆されるようなオフロードを疾走するイメージはないが、あるいはそういったバリエーションモデルが登場するということなのだろうか?

 

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Ninja H2は2015年デビュー、川崎重工の技術を結集して開発されたハイパースポーツだ。2025年現在もアメリカでは現役。

 

 また車体のシルエットを観察すると、カワサキが国内にも導入しているオフロード4輪モデルとの関連もあり得る。ボリューミーなライムグリーンの輪郭は、2023年から導入されている「TERYX KRX 1000」にも近しい雰囲気。Ninja H2とも、同じリッタークラスということで辻褄は合いそうだ。ところが、従来のTERYX KRX 1000に搭載されているエンジンは999ccの並列2気筒エンジンで、H2の4気筒エンジンとは全く異なるし、スーパーチャージャーももちろん非採用。本機をベースにH2のエンジンを搭載する新型4輪モデルなのかもしれない。

 

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TERYX KRX 1000は国内でも販売されている4輪オフロードのフラッグシップだが、現行モデルにH2的要素はなさそうだ。

 

 そして2サイクル3気筒、元祖「H2」である750SSにまつわるマシンである可能性も捨てきれない。カワサキが2024年夏に特許を取得済の新型2サイクルエンジンでは、最新排ガス規制をクリアするためにスーパーチャージャーを装着していることが発覚している。スーパーチャージャーらしきサウンドが聞き取れる今回のティザームービーが、新たなスーチャー2ストマシンを示唆している可能性もゼロではないだろう。

 とても気になる「PROJECT H2」の詳細情報については、カワサキUSの続報を待つほかないが、日本ではモーターサイクルショーの開催も近づいている今、その正体が発覚する日は遠くないだろう。今後の発表に期待していきたい。

 

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元祖H2といえば「マッハIII」750SS。先日のティザーでは2スト復活も示唆されている。

 

 

2015年のコンセプト「SC-02」でも、スーチャー搭載マッハというべきスタイルを持っていた。本機が実現する可能性にも期待したい。

2015年のコンセプト「SC-02」でも、スーチャー搭載マッハというべきスタイルを持っていた。本機が実現する可能性にも期待したい。

 

 
 

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