ジープのオーナー同士が、おもちゃのあひるにメッセージを添えて車上に置くという遊びが流行しているという。なんとStellantisジャパンは、ジープアベンジャーのラゲッジルームにおもちゃのあひるを2443個積むことができたと紹介。「これはほんとなのか?」と、にわかに信じがたいベストカーWeb編集部員は、実際に2443個のおもちゃのあひるを積めるのか、挑戦してみた!
文:ベストカーWeb編集部/写真:講談社写真映像部・大坪尚人/取材協力:Stellantisジャパン
Jeep Ducking(ジープダッキング)とは?
ジープオーナーが、ジープを見つけたら黄色いゴム製のあひるにメッセージを添えて、ジープのサイドミラーやボンネットなどに置く遊びが、2021年頃からカナダで始まり、現在全米で広がっているという。
これを「Jeep Ducking」と言い、ジープオーナーは「I’ve been ducked!(あひるを置かれた!)」と言って、自分のクルマにあひるが置かれたことを喜ぶという。
いまではメーカーのJEEP(Stellantis)がこの一大ムーヴメントを公認、デトロイトモーターショーや各種イベントなどであひるが公式グッズとして採用されている。
そんななか、日本でもあひるを使ったプレゼンテーションが行われた。2024年9月の日本導入時、ジープアベンジャーのプレスリリースには「アベンジャーのラゲッジルームにあひるが2443個積めます!」とアピールしたのだ。
これを見たベストカーWeb編集部員は「本当に2443羽も積めるのか? これはやるしかない」と、Stellantisジャパンに「実際にやってみたいのですが……」と拝み倒して、「Duck Challenge2443」のトビラが開かれたのだった!
あひるが何個積めるのか、シミュレーションしてみた
実物のおもちゃのあひるは、幅55mm、奥行き58mm、高さ45mmと可愛すぎて見ているだけでメロメロ。しかもJEEPの刻印入りだ。この1匹のあひるを、通常時5人乗りのラゲッジスペース、ラゲッジ容量355L、全幅(最大)約1240mm、奥行き約670mm、高さ約920mm(最大)に積めるのか、さっぱり見当もつかない。
通常時5人乗りのラゲッジで収まるのか、リアシートのヘッドレストもしくはさらにその上まで達してしまうのか、それともリアシートの背もたれを倒さないと積めないのか? ……と思っていても仕方ないので、計算してみると、通常時5人乗りのラゲッジスペースに積めるのでは……というところまでたどり着いた。
ちなみに通常時5人乗りの状態のラゲッジスペースでは天井までギッシリ詰めこむと3220匹、リアシートを倒した状態では1万匹を超えた……。念のため、ヘッドレストの上まで達することを想定して透明アクリル板も用意した。
これはできる!と自信満々の担当だったが、「Duck Challenge」の搭載当日、やはりまだ不安は拭いきれていなかった。あひるを積む担当は若い2人。「なんとかやってみます! たぶん4時間くらいで積めるのでは?」と2人とも余裕の表情。
10:30=まずは1段目からのスタート。実は裏では、あひるちゃんの下に両面テープを貼る編集部員が2人。つらい、これは修行だという愚痴をこぼしながら地道な作業を行っていたのも報告しておかなければいけない。
11:25=1段目286個達成! 最初の1段目だから積んでからあひるの数を数えればいいと思っていたのだが、目がおかしくなってきて数えられない。あひるの頭にダーマトでチェックしながら数えていったのだった。数を間違えないために2人で数えたため、23分もロスしてしまった……。この後100個ずつ数えながら積んでいった。
12:55=2段目283個、合計569個達成! 1段目のあひるの頭に、下部に両面テープを貼っているあひるを乗せていく地道な作業。所々隙間が空いてしまい、2人は「う~ん」、「もうちょっときっちり重ねていきたい」とか、ボソッとひとり言を言っているのが聞こえてきた。
13:45=3段目283個、合計852個達成。もうここまでくれば手慣れたもの。あとは第一関門に設定した1000個達成まであと少し!
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